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足首くらいの深さの書籍レビュー

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読書家ではないので、底の浅いレビューですがよろしければ。
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2021年12月の記事一覧

成田亨のデザインは宝の山! --- ザ・トライアルズ・オブ・ウルトラマン

"いや、火山なんかじゃない…" "這い寄る煉獄…ザンボラーだ!" !!!!なーんてザンボラー好きにとってたまらないセリフを目にしては、こりゃ買わないわけにはいかないわけで、2冊目も買ってしまいました。マーベル版ウルトラマンの第2巻であります。 第1巻ではウルトラマンとハヤタの出会い、そして「統合科学特捜隊」が隠し続けてきた怪獣の脅威が、ウルトラマンの登場で世間に明るみに出てしまうところまでが描かれました(科特隊はMIBや鬼殺隊のような隠された組織として描かれます)。続く第

生産性の向上って偉い人は言うけどさ --- 山崎明「マツダがBMWを超える日」Kindle版

僕はマツダ乗りです、デミオ(ガソリン車)ですが。もう5年以上乗ってるんですけど、初めて試乗した時の感激は今でも忘れません。当時同クラスのホンダ、トヨタ、日産と比べて格段に運転しやすい。車は好きですがそれほど多車種を乗った経験があるわけではないのに、助手席のカミさんですら違いがありありとわかったらしくてすっかり気に入ってしまい、閉店ぎりぎりの証明が落ちて暗くなったディーラーでハンコを突いたんですよね。まさに即決でした。もちろん今でもマツダの大ファンなものですから、Kindleの

山崎洋一郎には心底がっかりした。--- 大月英明「コーネリアス炎上事件とは何だったのか」Kindle版

筆者がどのような方なのかは存じ上げないのですが、おそらくコーネリアスのファンで、一連の騒動に強い問題意識を感じて書き上げたのだろうと思います。つとめて冷静に事実をならべていても、その熱意は伝わってきます。何かを世に問いたいと思った時にKindleで出版するというのは良い手段だなと思いました。宇野常寛の「遅いインターネット」に書かれていたのはこういうことかなとも感じます(あの本にはまるで共感できませんでしたが…)。 さてこの本、あふれる熱意をぐっと抑えて、この騒動で起こった出