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冷静さを欠いた映画レビュー

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冷静さのかけらもない、感情にまかせた映画レビューをちょいちょい書いています。
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2020年8月の記事一覧

ほんの小さな幸せだとしても… --- 映画「マロナの幻想的な物語り 字幕版」レビュー 多少ネタバレあり

最初に申し上げておきますが、僕はほんの1週間前に18年共に暮らした愛猫(オス)を看取ったばかりで軽いペットロス状態にあります。なので、少々おセンチな文章になってしまう可能性がありますが、そこはご容赦ください。 僕の猫は3年ほど前から糖尿病と腎臓病が悪化し始め、その後肺炎になったり汗腺嚢胞を併発したりして最後は骨と皮だけになって力尽きました。幸か不幸か新型コロナの影響で在宅勤務だったために、最後の一息を吐くまでそばにいてやることができました。彼を看取ることがどんなにつらいかと

ピアノの魅力は十分伝わる。 --- 映画「蜜蜂と遠雷」レビュー ネタバレあり

と、いうわけで前回記事の続きです。 僕にはその良さがさっぱり伝わってこなかった「蜜蜂と遠雷」の映画をアマゾンプライムビデオで観てみました。 結論。良かったです。 原作をさんざん酷評して、じゃあ映画はどうなんだと割と前のめりで鑑賞に臨んだわけですが、原作の不満とかどうでも良くなっちゃいました。 作品の目指すところがピアノコンクールの魅力と頂点を目指す天才ピアニストたちの青春を美しく描くというところにあるとするならば、僕は十分に合格点をあげられます。 肝心の演奏シーンも少

ドラマ「チェルノブイリ」を観て感じた映画のレーティングについて。

アマゾンプライムビデオにて、話題のドラマ「チェルノブイリ」をようやく観ることができました。実際の現場の様子、被害が広がっていく様子、放射能に蝕まれていく人体など、まあよくぞここまでリアルに再現したものだと感心しきりでした。 有名なチェルノブイリ原子力発電所爆発事故の話ですからネタバレもなにも無いわけですが、あらためてこうしてドラマを観ているとやっぱりこれは大した事故だったんだなあと改めて思います。日本からは遠すぎて、事の深刻さというのが伝わりきっていなかったのかもしれません