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自主規制ロックダウン


予感がしたのです
「もしかしたら・・」と
過ぎり、慌てて対処しましたが
時すでに遅し・・・

図太い神経の割に
やわな肉体は
「コロナ」の洗礼を
いともたやすく
受け入れていました

「いまさら」・・
珍しくもなんともなく

強者の中には2度・3度と
罹患している方もいる中
「今頃かよ」のタイミング

自分のくじ運の無さを
改めて自覚しましたよ

今年は規制が解かれ
あちこちで夏の行事が
「今年こそは」の
鳴り物入りで
開催されております

小さな地域の「夏祭り」に
お出かけし

夏の虫が
光に誘われるように
私も物売りのテントに
入り込み・・
そう
一番深部にある店の
商品に目を奪われていた時

母親の優しげな声が
聞こえてきました

「ほらっ、近くでよく見て選ぶんだよ」
「どれが食べたいんだい?」

思わず、本当に
条件反射のように
声のする方に振り返った
その時でした


前下がりのお洒落なボブヘア
すらりとした長身の母親が
娘と息子の二人を左右に従え
顔を見ながら交互に先ほどの言葉を
繰り返す
「近くで見ないと選べないよ」

しかし、その瞬間
恐るべきものが見えました

母親の腰のあたりから
こちらに顔をのぞかせた
男の子の鼻の下は
口にまで流れ込むほどの
水っぱなの滝が・・・

長身の母親からは
見えないかもしれない

母親の左太ももを
抱えるように
抱き着き、恥ずかし気に
くねくね、していると同時に
ゲッへーっ、ゲホゴホと
唾と鼻水を飛ばしながら
咳をしている

ほほが上気して見えるのは
楽しいのではなく
「熱があるんじゃ?」

人混みの喧騒と
イベントの音楽
司会者の声で
聞こえないのだろう
母親は
せき込んでいる息子の手を
自分の太ももから引き剥がし

パック詰めされてはいるが
食品の陳列されている
店の前に体ごと押し出した

食べ物を前に
ゲほっゲホゲホ・・と咳込んでる

鼻水であふれている口に
突っ込んで
指しゃぶりしていた
人差し指を
おもむろに
すぅーぃっと
商品の上に・・

ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!


ぐいぐい押すように
確かめてる

迷い箸・・ならぬ
迷い指・・・。

母親は偶然会った知り合いと
声高におしゃべりしていて
全く見てない

食べ物屋の女店主の顔が
真っ青になったが
何も言えないでいる

そして、テーブルの上の
アルコールで自分の手を
消毒すべくキュッキュツと
目をつぶりながら
2回、ポンプを押した


一瞬のことなのに
ここまでを
コマ送りの走馬灯のように
目撃してしまった

あろうことか、そのわずか
数秒前に「味見してみて」の
売り子さんの声に
爪楊枝から口に食べ物を
放り込んだが故
マスクを外していた私

ハッと我に返り
慌ててマスクをしたが

ご存じの通り
全力で罹患していました

ワクチンを
していようがいまいが

マスクを
していようがいまいが

これは
酷いことだと思いました

言わずもがな
無神経で無関心な人による
人災以外の何物でもない

私を筆頭に家族が順番に
罹患しました。

これまでも家族が
コロナに
なったことはあります

濃厚接触者と言われ
数日経過した後で判明しても
他の家族に移ったことはなかったのに
今回はマスクをしていても
家族中に
移ってしまったのです

それほどの強い感染力でした

恐らく、当家だけでなく
あの親子連れと接触した
または、その近辺にいた
私のように貰い事故の
自覚がある人だけならず
感染源が解らないまま
罹患した人は
たくさんいたでしょう

数年ぶりの祭りで
嬉しかったのかもしれない

誰かと約束
していたのかもしれない

子どもに見せたかったのかもしれない

色々とポジティブに考えようとしましたが
今回は無理でした
紛れもなくあの親子が原因

著名な雑誌掲載打ち合わせ
地元広報誌掲載依頼
ミニマーケット後の予定が吹き飛び
あろうことか
仕事にも行けず
(いまだに会社員してまぁ~す)
今朝起き抜けの顔は
ゆで卵にへのへのもへじ
血の気のない白い顔は
一反木綿かと
思うぐらいでした。


ここまで書いて
1時間休憩しました(笑)

あちこちネットを開けてみると
皆様から有難くも
過分なご心配のメッセージを
多数頂戴しています
これは、休息しながら
少しずつお返事せねばと
クランクランしながら
決意しております

何日かかけてお伺いいたしますので
少しばかりお時間下さいね

そしてこの場を借りて
お礼をば・・
申し上げさせてください

家族全員が罹患し
意識朦朧としてる折
この件を知るや否や
玄関にアイソトニック飲料や
エネルギーチャージゼリー
お手軽インスタント食品などを
速攻で差し入れてくれた

「ゆうきっ」


ありがとうございます

大袈裟でなく
本当に命拾いいしました

動けず、身が絞っていた時
このまま悪化するか
もしかしたら・・と覚悟すら
決めるような苦しさの中でした
良い友を持ったものだと
心から感謝して
家族みんなの恩人です

元気になったら会いに行くよぉ~


それから

商品をご注文下さったお客様


お品は別棟の
空調管理された部屋にあるので
汚染されてはいませんが
念のため完全完治するまでは
しばらく発送をお待ちいただいております
「急がないから」と寛大にも
お許しを頂戴しており
良いお客様にも恵まれ
治療に専念できました
この場をお借りしまして
改めて皆様に感謝申し上げます

この度のことも
ひとつの教訓とし
今後に生かしたいと思います

人によっての善と悪
無意識でも想像力が大切だと
わかりました

ゆるりと活動再開
無理なく動き始めますね
沢山の温かいメッセージに
励まされております

長くなりましたが
最後までご覧くださり
ありがとうございます




毎日の重ねから私なりの 「思い」を綴っております 少しでも「あなたの」琴線に 触れるものがあれば幸いです 読んで下さり、ありがとうございます