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料理と利他

世界がパンデミックに巻き込まれた初めの年。
土井先生と中島先生の「料理と利他」という本を読んだ。
お二人の対談を書籍化したものだったけど、とても良かったことを覚えている。

それから約1年。
改めてお二人での対談があるとのことだったのでとてもワクワクしながら聴いた。

お二人の考え方はとても優しくとても自然的だった。
中島先生は次のように言っていた。

利他とは何かを与えることではなく、受け取ること。
また、受け取っていることを自覚すること。

資本主義に生きている私達はどうしても利益を求めるし、人と比較しては私に足りないものだったりを考えてしまう。

だけど、自然は私達に大地やお天道様といった様々なものを与えてくれている。
すでにかなり与えられている状態で、私達は沢山のものを受け取っている。
それなのに、そこに気づかず私達は何かを求め続けている。

その点に気づけただけで、お二人の対談を聞けて良かったと思う。

ステイホームが続いて約2年。
外出も少なく孤立してしまうことが多いけど、唯一自然を感じられる料理を通じて生きていることに感謝したい。

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