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格ゲー初心者向け、CPU戦とトレモの楽しみ方

前置き

ダラダラっと前置き、真ん中に本題であとがき、みたいなスタイルがなんか考えながらで書きやすいので、このままそれで続けようかな、と思っている今日この頃です。

さて、格ゲーやってる皆さん、お元気ですか。
今回は割と多くの人がガチ初心者さん向けに口酸っぱく言いがちな話から派生して考えた記事です。
それは「初めての人は最初から対戦じゃなくてアーケードモード(CPU戦)やトレーニングモードやろうね」という話。

これ圧倒的に正しくて大体の格ゲーマーは異論が無いと思うのですが、現状、家庭用の格ゲーは一人用モードが地味すぎて、やること少なく見えるのが問題という壁が次に立ちはだかると思うのです。

格ゲーって、やっぱり難しくて、ああしたい、こうしたい、が自分の中にあっても動かせないとどうにもならないわけです。
だから、動かすことに慣れるために入門者は一人で練習できるモードやろうね、という格ゲーマーには珍しく悪意の欠片もない親心の如き助言になるのですが、え、格ゲーの一人用モード、、地味じゃね、と思って躊躇う入門者が居ても現状は不思議ではないです。

いや、分かっています。最近はチュートリアルとかが充実していて、何とかその状況を打開しようとしているメーカーさんがあるのも。
(ギルティとか、UNIとか、あとはスカルガとか、所謂コンボ系格ゲーのチュートリアルは非常に丁寧に作られているケースが散見されます)

でも、その部分が単体で『楽しく遊べるゲーム』になっているかで考えたら、全然足りないわけですよ。
(ジャスティス学園なんかは育成ゲームと合わせることで、それをある程度の形にして、今も根強いファンが居ますが)

トレモも付けましたよ的なありがちな一人用モードの構成は、料理にたとえるなら、生の素材だけ出して、あとはご自由に、という感じ。
丁寧なチュートリアルはドレッシングかけたサラダみたいなもんです。

では、ゲーセンでやってた人たちはどうなのかというと、ゲーセンでワンコインクリアするため、または長く遊ぶために頑張るってミッションが自動発生していた時点で、それは凄い刺激的な味付けで効果的なスパイスだったんですよね。

というわけで、家庭用から始める人が大半と思われる今の格ゲー事情には一人用モードの充実が追い付いてないのが現状だと思います。
なので、その楽しみ方をどうするか書いてみようかなと。
自分はこんな風に意識して遊んでますよ!遊んでましたよ!という記事なら、自分程度の腕前の人間でも書けると思いますし。

CPU戦とトレモの楽しみ方

1.技を出して当てよう

とりあえず何かキャラ決めたとしましょう。
キャラ決めが大事という話もありますが、初めて格ゲー触る人を想定していますので、見た目、フィーリング、基準は何でも良いです。
ノリで決めたキャラが環境や自分に合うこともありますし、初めてレベルの人には、とりあえずその辺の話は後で良いものとして飛ばします。

それでCPU戦かトレモ始めるわけですが、まずは相手の体力を減らすゲームなので、ボタン押して技出しましょう。
当然だろ!馬鹿にしてんのか!と突っ込みが入りそうですが、まじめな話です。
ボタン押したらパンチ、キックが出る。
方向キー、レバーで画面のキャラが動く。
自分の好きなキャラ使って、それを楽しむのが最初の一歩で最後まで変わらない楽しみ方の一つだと思います。


動かしてると当たったら気持ち良さそうな技とか、なんだかカッコ良さげな動きが見つかると思うので、それを中心に技が相手に上手く当たるように振りましょう。

ガチャガチャしてると急にキャラが思いもよらず特別なモーションから技出したりすると思いますが、それがコマンド技です。
難しいですが、お気に入りの技がコマンド技だったら、狙って出せるように繰り返してみましょう。

ガチ初心者想定なので、少しゲームかじったことがある人には、なんだか当たり前の事しか書いてないように見えるかもしれません。
でも、この時点で凄い重要な事がいくつも入ってます。
それは間合いと入力です。

ガードが甘い序盤のCPU、ガードしないトレーニングモードのダミー相手に好きなように動かして楽しみながら学べることは、どの辺の間合いで自分の技がカッコ良さげに、あるいは都合良く当たるのかとか、コマンド技も出ると楽しいので安定して出せるように入力するにはどうしようとかの自分中心の試行錯誤だと思います。

まず、自分が選んだキャラの強そうでカッコ良さげな技を動かしながら探してみる。
次に、上手くギリギリの間合い、丁度良い間合いで技当てられたら嬉しい。
さらに、コマンド技が狙って出せると楽しい。


このステップを意識して楽しむと良いかもしれません。
今まで使ってたのとは違うキャラを初めて触るときも、まずはこのステップからだと思います。

〇余談
もう少し突っ込むと入力デバイス変えたりした時も、この辺のステップから始まるはずで、煮詰まった環境に対して自分で何か味変しよ、みたいなことを上級者が考えたときに、このステップをやり直せる選択をするのは、ある意味で必然だったりするのかもなと。
パッド、レバーレス等、今まで使ってたものと違う入力デバイスに挑戦してる人達を見てるとそう思います。

2.強そうなことを組み合わせてみる

自分のお気に入りのキャラで強そうな動きも見つかったら、それを組み合わせることを考えてみます。

例えば、2D格ゲーで例を挙げますが、ジャンプ大キック。
相手に素早く近づける上に当たったら相手の体力バーが多めに減ります。
強いです。

あとは足払い。
当たると相手がダウンするので、そのまま近づいて起き上がりを狙って、次の攻撃に行けます。
強いです。

これ組み合わせたら強そうじゃないですか?
ということで、ジャンプ大キックして丁度良さげな高さでヒットしたら足払い出してみます。
コンボ表示出て繋がりました。やったー、スゴイ強いです!

はい、馬鹿にしてないです。大まじめです。というか、初めて格ゲー触るレベルの人が初日のCPU戦やトレモでここまで到達してたら、その人センスあります。

シンプルな例を出しましたが、配信とかで上級者が凄そうなコンボ練習してるのも、要素をシンプルにしていけば、これと同じだと思って良いかと思います。

要は自分が見つけた使いやすい行動、強い行動があり、それを組み合わせてみたり、実戦で出しやすくならないかと考えたり、試行錯誤しながら手を動かす、あるいは手を動かしながら試行錯誤してるのが、あの状況です。

格ゲーマーという人種は非常にマッドサイエンティスト研究家気質な人たちが多いので、この組み合わせを生身の人間に使ってみたら実戦で使えたら強いぞ!という発見があるとワクワクしてしまうわけですね。

トレモやCPU戦でガチャガチャしながら、これ組み合わせたら強いかも!凄いかも!が見つけられるようになれば、貴方も格ゲーマーです。

3.技を受けて返そう

ここまでは自分を中心にした試行錯誤の話でしたが、自分が常に好きなように動けるわけではないのが格ゲーです。
CPU戦だとしても先に進んでいくと相手は強くなっていくので、徐々に相手を想定した試行錯誤も必要になってきます。

では、レバーを後ろに入れてガードしましょう。

いや、ここまで来たら知ってるよ、と言うかもしれないですが、逆に言うとここまで来て初めてガード考えるくらいで良いんですよ。
まず、ボタン押さないと絶対に相手の体力減らせないゲームなんですから。

自分が強い技を振るように、CPUも強そうな技を振ってきます。
なのでガードします。
ガードすると技によっては相手に大きい隙が出来ます。
そこに自分の強そうな技を返してみます。


反撃が入ったでしょうか?
それともガードされましたか?

それを覚えておいてください。
トレモを起動して、ダミーに先ほど相手が出した技をレコーディング入力。技を出し切ったら即下段ガードになるようにレコーディングします。

これで反撃の練習が出来るようになりました。
相手が技を出して自分はガード、そこから最速で相手がガードでも必ず入る反撃。
いわゆる確定反撃と呼ばれるものですが、まずは相手の隙に間に合いそうな技を探しましょう。

最初は自分が好きなように動ける状況で強そうな技を探していましたが、次は何か相手の技をガードした後や相手が空中に居る時など、特定の状況下で強そうな技を探してみるわけです。

これが出来るようになるとCPU相手でも凄い対戦っぽくなるし、何より相手の動きに合わせて返せた!というのは気持ち良いです。

4.どうしてそうなるのか考えて調べよう

ここまで来ると大体、初心者のレベルじゃないのでサラッと書いていきますが、CPU戦やってても不可解な現象が発生することがあると思います。

いや、ガードしたけど?なんで当たるの?
技出したけど今のなんで当たらないの?等々

とてもありがちですが、要はそのゲーム特有の知識が足りてないことが大半です。
この技は実は中段ですとか、相手キャラのこの技は最初の出がかりに打撃に対しての無敵がありますとか。

良く分からん現象が発生したら、なんでそうなったか考えて、トレモを起動して検証しましょう。
相手キャラの技を自分で出してみて、技の属性を調べたりするわけです。

CPU戦とトレモを使いながら、そのゲームの中で自分が分かっていなかったこと、知識を少しずつ埋めていく、というのも楽しみ方の一つだと思います。

5.自分のオリジナルトレーニングを考えてみる

ある程度、格ゲーやってると自分の苦手なポイントが分かってくると思います。
よくある所だと昇龍コマンドが苦手とか入力遅いとかですね。
そういう時に自分に効果ありそうな練習を試行錯誤して、自分で考えてみるのも良いと思います。

万人向けの上達マニュアルのようなものが確立されていない「ゲーム」というジャンルだからこそ出来ることだと思うのですが、そこを敷居が高い原因とマイナスだと考えずに楽しんでしまうのも良いかなと。

自分の例で恐縮ですが、昇龍コマンドについては自分の場合は敢えて入力がシビアなスト2を起動して、画面の端から端まで昇龍拳を連続で出すドラゴンダンス、みたいなことをやったり、遅延が設定できるトレモのあるゲームで入力遅延を徐々に上げながら、CPUの突進技に昇龍拳合わせて入力速度の練習みたいなことをやったりしましたね。

上達方法が確立されていないからこそ、自分に効果がありそうな練習やアイディアが思いついたらバンバン試してしまえば良いと思うのです。
この辺になると初中級者以上の楽しみ方だとも思いますが。

あとがき

思ってたよりも長い記事になりました。
長いという方は、所々をかいつまんで読んで頂ければ。

自分自身、別に大したプレイヤーでも無いので上達のコツとか、そういう話に寄せると説得力が無さ過ぎて書けないと思っているのですが、楽しみ方のコツや心構えのようなものであれば書けるかなと思って書きました。

あとはそういうものほど、言語化されてないとも思うので、自分が書いとくかというのもあります。
だって、現時点で既に上手い人達ほど、そういうのって忘れてるし、分からないと思うのですよ。
無意識でやってる人達ですから、名選手、名コーチにあらず、のような現象が起こるわけです。

だからと言って、自分が名コーチ?とも言えるわけではないのですが、ある程度ゲーセンで格ゲーやり続けてる不器用なプレイヤーだからこそ、初心者向けに何かしら参考になるものを残せることもあるかなと。

ゲームに関して、こうやって上手くなりました!これだけの期間で強くなりました!という情報は動画サイトなんかでも氾濫していて、実際に需要があるとも思うのですが、こうやって楽しんでます、という情報を出すのも必要で、カジュアルにゲームを手に取ってくれる人たちを増やすのには、そっちの方が有効なこともあるでしょう。
何より人が何かを長く続けるためには楽しみ方が分かっていることが大事だったりもするわけで。

別に文章じゃなくても構わないのですが、いろんな腕前のプレイヤーがもっと自分が楽しんでる姿を表に出しても良いと思います。


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