見出し画像

学びが深まる4つの技術

前回は、学び方のトリセツについて話しました。

今回の内容は、さらに深入りして、学びのスキルのテクニック的な視点を話したいと思います。

尚、前回記事は、下記をご覧ください。

実際、自分が学んだ知識や内容をどう自分のものにするか。

せっかく自分の時間を割いて学んだわけですから、知恵にしないと意味がないですよね。

ですので、今回は、知識をしっかり自分のものにする技術、そのために大事にしたい視点について4つをご紹介したいと思います。

皆さんはそれぞれ何のことだか分かりますか?

1.全体像を把握する力

2.ガイドを頼りに未来への進む力

3.復習する力

4.リセットできる力

え?何それ??

復習が大事なのはみんな言うことだし分かるけど・・・。

未来へ進む力?

リセットって何よ?

何だかよく分からないですよね。
でもこの4つ、どれも身につけておきたい技術。

この4つを丁寧に身につければ、きっと自分の学びが深まると思います。

今回はこれらの技術をご紹介させて頂きたいと思います。

1.学びの技術1:全体把握力

パソコンで書類を作ろうとするとき。
皆さんはどういう流れで作成されますか。

例えば、これは私のやり方ですが、

・目的の確認
・ポイントの書きだし
・下書き(タイピング)
・推敲(時間の許す限り繰り返す)
・編集(文字装飾や配置などの調整)
・完成

料理をする場合だと、どうでしょう?

・何を作るか、時間はどの位使えるか
・今ある食材の確認
・レシピ決め
・欲しい食材がなければ、買い出し
・下ごしらえ
・仕込
・調理
・完成

いかがでしょうか?

やり方は人それぞれですから、この流れとは違うぞという方もいらっしゃるかと思います。

これを見て何が言えるでしょうか。

何事にも全体の流れや全体像が必ずある、ということです。

ただ、料理はやらないから全然分からないという方もいるでしょう。パソコンは一応やるけど、編集がよく分からないからちょっと苦手という方もいるでしょう。

逆に、慣れた方は、各要素(書類作りでいう、下書きや編集など)をあまり深く考えなくても、スムーズに結果を得られるでしょう。

これを見て、こんなことが考えられそうです。

● 全体像がうまくつかめないから結果がでない

● 全体像は分かっているものの、各要素の理解が不十分なので出来ない

このことから、まずは物事の全体像や全体の流れをつかむ。そうやって、ゴールまでの道を踏まえた上で、各要素の理解を高めると、要素と全体の流れがかみ合い、前へ動き出すので、結果が得られる。

そして、各要素にも全体像が存在することが見えてきますよね。

先ほどの料理の例ですと、仕込や調理にも全体像があるということです。

料理の全体像、仕込や調理など要素の全体像、これらががっちりかみ合って、料理って出来上がるものですよね。

各要素の不明点を調べたり、コツを聞いたり、人から教えてもらったりすることで要素の全体像もつかんでおく。

その結果はどうでしょう?
作りたい得たい結果になりませんか?

人生も同じようなものだと思います。

目標へのアプローチの大切な考え方ですので、まとめてみますね。

● 目標があるのに、目先の事ばかり気にしすぎてはいないだろうか。

● 全体の流れはしっかりつかめているだろうか。

● 各要素の全体像は正しく理解できているか。

仮に、結果に満足ができないならば、原因はどこかにあるはずです。原因が分かれば、その点をしっかりブラッシュアップしてみてください。

この技術を活用して、目標達成に活かして頂ければと思います。

2.学びの技術2:ガイドを頼りに未来へ進む力

夜中に車で知らない場所へ行くとしますね。

道が分からないので、車のナビをセットしますよね。夜ですから、ライトも点けて走るはずです。

もし、夜のドライブでナビがなかったらどうですか?地図を見るなり、人に聞くなり、別のガイドを探しますよね。

ただ、ライトが切れたらどうですか?
いや、さすがに先には進めないですよね。

何か感じないでしょうか。
自分の人生を夜道のドライブと考えると、

● 未来の世界へ行くにはガイド(ナビ)がいる

● 未来の世界へ行くには不安(夜)がある。でも、ライトが目先を照らしてくれれば、先に進みやすくしてくれる

● ガイドとライトをセットすれば、目先の未来へ進める

● 未来へ進み続けると、ゴールに近づく

● ゴールに近づくと、未来を信じる力が育まれる

例えば、ダイエットもそうですよね。

・どの位減量するか決める→〇〇kgやせたい!

・自分でやるかジムに通うか決める→ジムに通うと決める

・プラン決め→ジムのトレーナーさんといつまでに達成するか決める(ガイド)

・開始→ジムでのタスク、自宅でのタスク、食事、注意点などをガイドしてもらう

・ちょっとしんどい→トレーナーさんとプランを見直していく(ライト)

・少し減量→やった!頑張ってよかった。

・引き続きトレーニング→トレーナーさんと自分に合う形で続ける(ガイド)

・ダイエット達成

ガイドって大切ですよね。

プロスポーツは、何でもガイドがいますよね。

プロ野球やテニスだとコーチ。
ゴルフだとキャディー。
ボクシングだとセコンド。

ガイドとライトをしっかりセットすれば、未来を信じやすくなります。

未来を信じることができれば、前に歩めるので、結果につながりやすい。

たとえ、ライトで最終ゴールが照らされていなくてもOKです。

さらに、どういう状況になっても、ゴールへの道が分かっているので、右往左往しないようになるというメリットもあります。

だって、ガイドがいるから。
そして、進む道はライトで照らされているから。

この考え、すごいですよね。
前に向かうための大きなヒントがあると思います。

是非この考え方もご自身にお役立てください。

3.学びの技術3:復習力

もう何度も聞いてきましたよね。復習。

そう。
やはり、復習は大事。めちゃくちゃ大事です。

人間は忘れる生き物だからです。
忘れて当然という位の意識でいいかもしれません。

では、それを踏まえた上で、おすすめの技術を二つご紹介します。

・復習を行う手立てを打つ。
・復習をする時間、タイミングを決める。

手立てについて。
有名なエビングハウスの忘却曲線。

覚えたことのうち、
20分後に約4割のことを忘れる。
1時間後に約6割のことを忘れる。
1日後に約7割のことを忘れる。
1ケ月後に約8割のことを忘れる。

なので、新しいことを学んだら、自分なりにノートなどにまとめてみる。

一日が終わった時に、今日学んだことを思い返してみる。

一月後に、今一度習ったことをさらっとでもいいので見直す。

こういうことを小さく繰り返すことが大切です。そして、重ねて言いますが、復習はさらっとやれればOKです。

ただ、1回目は腰をすえて、集中できる時にしっかりインプットしてくださいね。

2回目はさらっとで。スキマ時間に何度でも繰り返しましょう。

音声教材は、時間の合間に復習がしやすいのでおすすめです。
音声ならば、2倍速で聞けば、30分ものは15分で聞けます。

2倍速は聞き取れないという方ならば、最初は、1.1倍から。慣れたら、1.2倍、1.3倍、・・・という具合にちょっとずつ早めてみてください。

すぐ、2倍速には慣れるだろうと思います。

音声教材ではない場合、まとめたノートを見返すだけで効果があります。

回数は、やはり繰り返した分だけ身になると思います。

なので、復習する時間、タイミングを決めることがこの技術の要諦です。

例えば、

朝のトイレ掃除の時に復習音声を聞く。
通勤時にまとめを見返す。音声を聞く。
まとめをコピーして手帳に貼っておく。
仕事から帰ってきたらすぐ復習する。
寝る前に音声を聞く。

私が試している方法です。

繰り返しますが、復習は時間を決めることとタイミングを決めることが大事です。

人は忘れる生き物であるという事をいつも意識しておきましょう。

4.学びの技術4:リセット力

最後にご紹介する技術。
リセット。

何の?
と思いますよね。

例えば、働いている方だと職場のデスク。
ちらかると、デスクを掃除しますよね。
不要なものを処分したり、長く使っていない書類を破棄したり。

ものがない状態、スペースのある状態を作りますよね。

実は、私たちの頭の中も似たような状態になっていることをご存じですか。

頭の中は、インプットした情報や思考、もやもやした気持ちやアイデア、その予備軍などがごちゃごちゃ状態。

これを一旦紙に書き出して、脳のスペースを作り出す作業が学びや思考にとても効果的です。

忙しい方は特に。

あれやらないと、これどうするんだっけ。あ、そうだった。〇〇のタスク忘れてたわ。●●の準備がそろそろだ。

頭の中の情報を全て書き出し、可視化してみてください。

そうすると、スッキリするので、思考のスペースが増え、余裕が生まれます。

心の浄化にもなるので、出来れば、毎朝やってみられることをお勧めします。その時は、できれば、A3やB4サイズ位の大きい紙でやってみてください。

書き出す紙が大きいと色々書き出せますから、スッキリ感が上がります。

良かったら、試してみてください。

最後に、今日の話をまとめます。

今日のお話のまとめ

学びの技術1:全体把握力
目先の事ばかり気にしすぎず、全体像、全体の流れをまずつかむ。その上で、要素の全体像についても理解を深める。

学びの技術2:ガイドを頼りに未来へ進む力
ガイドとライトをしっかりセットすれば、未来へ進むことができ、ゴールに近づくことができる。さらに、未来を信じる力が育まれる。

学びの技術3:復習力
人間は忘れる生き物であるという意識をいつも持つ。その上で、まとめをさらっと見たり、音声を倍速で聞いたりすることは有効。家のタスクに紐づけるなりして復習の時間を決める。何度も復習する。

学びの技術4:リセット力
頭の中をリセットするために、思考を全て紙に書き出す。おすすめは毎朝。思考スペースが脳に生まれてすっきり感が生まれる。

終わりに.個人的な気づきを少しだけ。

どれも使いこなせるようになりたいスキルですよね。

全体像の把握とガイドを頼りに未来へ進む力。

この二つのスキルは新しいことを学び始める時に大きく自分を助けてくれると思います。

何かを始める時はその分野をできる限り予習するというスタンスがいいのかもしれませんね。

学生の時は、復習の大事さだけを聞かされて育ちましたが、その復習も、きっちりタスク化できないと意味がないことが見えてきました。

皆さんも是非ご活用くださると幸いです。

長くなりましたが、お読みくださった皆さん、どうもありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?