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茶の湯つれづれ

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捧げるという習慣

捧げるという習慣

裏千家の坐忘斎お家元は、毎朝先祖にお茶を備え、お経をあげて、自らも一服してから一日を始めるそうです。

“水を運び、薪をとり、湯を沸かし、茶をたてて、仏に供え、人にも施し、吾も飲む。 花をたて香をたく。みなみな仏祖の行いのあとを学ぶなり。”
〜『南方録』覚書〜

まさに南方録にある利休の教えを守っていると言えます。

私も毎朝お経をあげて、一服手前をする習慣を続けています。

自分のこと、身近な人

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和菓子 水無月

和菓子 水無月

「水無月」とは本来旧暦6月の名称です。
旧暦なので現在の8月ごろを言うわけですね。夏らしい気候の中で水がなくなる月ということです。

6月30日は暦でいうと1年の前半の終わり。多くの神社では、夏越の祓えの時期です。
邪気を払い、後半半年を無事に過ごすことを願います。
それにちなんで作られるのが和菓子「水無月」です。

小豆は邪気を払うといういわれがあり、また平安時代の氷は三角で表現していたことから

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