「バカ」と「新卒」のほうが「賢い中途」よりも契約をとるワケ
メリクリ!今週末はクリスマスですね!
クリスマスソングを流し、チョコを食べながら記事を書いています。(映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」を見たからか、チョコレートが食べたくなりました。)
さて、今日も、不動産の仕入営業マンにとって「ビジネスヒントになる記事」を投稿します。
そもそも、なぜ新卒社員を採用するのか?
不動産の営業会社は、そもそも、なぜ?新卒社員の採用にチカラを入れるのでしょうか?
かのオープンハウスは、「初任給を30万円前後まで引き上げる」なんてニュースもありました。(記憶が正しければ…)
「どんだけ新卒社員が欲しいんだよ」とツッコミたくなります。
仕入の経験がある中途社員を採用したほうが、すぐに契約ができそうだし、教育コストもかかりません。
それでも、なお、新卒社員を採用したがるのには、おおきく3つの理由があると思っています。
変化を取り込む
企業に染まりやすい
優秀な人材を期待できる
新卒社員は年齢が20代前半ですから、「フレッシュ」で「勢い」があり「考え方」「感覚」「物事の捉え方」が時代のど真ん中世代です。
したがって、組織に「勢い」「変化」をもたらします。
「時代」を取り込まなければ、組織は勢いがなくなり、考え方も古くなり、どんどん衰退してしまうのです。
人体と同じで「血の入れ替え」が必要なんですね。
また、新卒は、社会人経験が全くありません。
「仕事はこうするべきだ」「おれは、こう仕入れる」みたいなこだわりがなくて、企業理念が浸透しやすいのです。
将来、企業の考えにならった「優秀なリーダー」が誕生するかもしれません。
優秀な人材を中途採用するには「コスト」も「時間」も掛かりますが、まっさらな新卒社員を採用しちゃって、そこから優秀な人材に”育て上げる”ほうが効率的な気もします。
とくに
ネームバリューがない中小企業からすると、優秀な人材の獲得を中途採用するのは難航するので、「新卒を育てる」がはるかに有効です。
これらの理由から、新卒社員は貴重な存在であることがわかります。
「バカ」と「新卒」のほうが「賢い中途」よりも契約をとるワケ
これらを踏まえて、本題です。
タイトルにあるように、『「バカ」と「新卒」のほうが「賢い中途」よりも契約をとるワケ』は、結論からいうと、ずばり…
『考えすぎないから』です。
やっぱり、「バカ」や「新卒」は考えすぎないので、「こうしたら?」と指示したことを、なにも考えずにアクションに繋げます。
これが、とにかく強い。
たとえば、「ネットにある不動産情報に、10件問い合わせよう」という指示だとすると、「新卒」「バカ」のほうが、はるかにフットワークが軽くて、なにも考えずに電話をかけます。
一方
「賢い中途」は、まず10件をリストアップして、「こんな話し方がいいだろう?」とか「まず住所を聞いて、場所を特定しよう」とか、やります。
…やっちゃうのです。
そんなことをしている間に、「バカ」「新卒」は、10件の問い合わせを終わらせています。
別に、仕入れが難しそうでも、問い合わせた10件は「買えない不動産情報でした」と、結果がハッキリしました。
前進です。
次に進めます。
「賢い中途」は、いまだに、物件住所を調べていたりするので、1件も「その不動産情報が、買えるのか?買えないのか?」が分かりません。
断られるのが怖くて、なかなか、肝心の交渉に踏み出せないでいるのです。
これが10件ではなく、1000件だったら、どうでしょう?
「賢い中途」は、1日をソレで終えてしまいそうですね?
「バカ」「新卒」は、1000件も電話交渉を終えて、「経験」「スキル」「見込み客(仲介)」も増えました。
あまった時間を、他の営業活動に使えます。
どっちが契約できそうですか?
どう考えても「バカ」「新卒」でしょ?
「賢い中途」は、プライドや羞恥心が邪魔してしまい、よく見ると、営業活動なんてしていないんです。
ただ、自分は「仕事をしているつもり」「考えているつもり」なので、自身の行動が誤りだと「思っていない」もしくは「思いたくない」…これがまた、タチが悪いんですよね。
ライオンの狩猟成功確率
ライオンが狩猟に成功できる確率って、「20%以下」らしいです。
ライオン(というか主な動物)は、獲物を見つけると、その瞬間にダッシュして捕獲を試みます。
結果
「狩れた」or「狩り失敗」という、2つの結果が待っています。
でもこれ、普通、2割しか成功しなかったら、めげますよね?
でも
ライオンは、予測能力がないので、「今回は、失敗しそうだ。」とか「成功するためにどうすれば?」みたいなことを考える力が弱いのです。
逆にいえば、『予測ができない=「バカ」』だから、何回失敗してもめげずに、アクションを起こし続けることができます。
でも、人間(賢い中途)は、「昨日のミスで、今日は怒られるかも。」とか「交渉に失敗すると、まわりからダサいって思われる。嫌だな」という風に、勝手に未来予測して萎縮するようにできています。
よくもわるくも、予測能力が発達しているのです。
この能力のおかげで、人類の文明発展や繁栄があるのですが…ビジネスにおいて、とりわけ仕入の営業活動においては、「考えすぎると、契約に結びつかない側面もある」と理解しておくべきですね。
ずーっと契約がない人は、たまには、あえて思考停止して、「どんどん行動してみる日」を設けてみるといいかもしれません。
28日(木)が今年最後の記事になります。お楽しみに!
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