2012年12月17日の日記


 今日起きたことについて少し書こう。

 朝起きてコーヒーを飲み、午前中は法顕伝を読んでいた。午前中にはタシュクルガンから出発してヴァイシャーリーに行き着いた。


 夕方また法顕伝を読み、ついにガンジス河口まできた。あとは海路で中国まで帰るだけである。仲間はあらかたはぐれたり死んだりして、いまや法顕一人である。

 その後パソコンに雨月物語をとりこむという作業をするなどして、風呂に入って飯を食べた。炊き込みごはんといわしのかばやき。あまりいわしは食べないので珍しいと思った。いわしは馬鹿にされがちな魚だけどちゃんと調理すればおいしい。7度洗えば鯛の味ともいう。なかなか省みられない食材を工夫しておいしい料理にすることこそ調理の真髄である。そういえば今日のジャンプのトリコでもそんなことを小松が言っていた。

 その後はゲーテの詩集を読んだ。ゲーテはやはりいい。幸福というものに安住できないそこそこ知性のある人の、そこそこ裕福な人の、だから要するにつまり日本人の苦しみというものをよく知っている。わかってくれている。時をこえてあんな文学の巨人に慰められる。こんな経験は本以外では出来ない。まあ気障といえば気障だが。仕方ない。

 今日は一日雨だった。だから室内に洗濯物が干されている。多分そのせいと思われるが今日は咳がよく出た。晴れの日は咳は出ないので原因は多分それだと思う。しかし今までは洗濯物があろうがなんだろうが咳など出なかったのに、最近はよくでるようになってしまった。肺が敏感になってしまったのだろうか?だとすればなかなか厄介なことだ。

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