柔道整復師が電験三種に一発合格した話
いとうけんです。
2021年、私は整骨院に勤める柔道整復師でしたが、転職を成功させました。
電験三種(第三種電気主任技術者)を取得して、現在、電気設備点検の会社で働いています。
電気主任技術者とは、工場や施設の電気設備の責任者です。
各事業所で1名選任する必要があります。
ちなみに電気主任技術者(電験)は3種2種1種とレベルがあり、管理できる電圧階級に違いがあります。
大抵の工場や施設は電験3種を持っていたら事足ります。
電気主任技術者の資格取得には国家試験に合格する必要があります。
2024年6月現在、上期下期の年2回試験があり、「理論」「電力」「機械」「法規」の4学科の全てに合格する必要があります。
以前は年1回の試験だったので、取得のチャンスが大きく広がったといえます。
(実務経験で取る事もできますが、詳細は省きます。)
柔道整復師の転職は厳しいです。
特別な経験やスキルがない場合に、資格があると大変助かります。
ケアマネや電験三種のような、その資格を持ってるだけで転職できるような、強い資格ならなおさら取得しておきたいところです。
ちなみに私はどちらも一発で合格しました。
電験三種合格に費やした勉強期間は1年です。
※ケアマネ勉強法については、下記記事参照をお願いします。
断っておきますが、私が通っていた高校の偏差値は45です。
特別頭が良い訳ではありません。
時間が許す限り問題集を解き続けただけです。
ただ、問題集であればなんでも良い訳ではありません。
電気素人の私にとっては、問題と解説だけ羅列されてるような問題集を解いても、問題を解くのが上手くなるだけで、電気のことを理解できないと思いました。
電験の試験には、電気のことを理解した上で、臨機応変な対応が必要になるためです。
暗記だけでは本試験は解けません。
ですから、電気を理解するため、教科書部分が付属している問題集が必要だと思い、私は下記シリーズの問題集を使用しました。
この問題集の良いところは教科書部分と問題集部分が冊子で分かれているところです。
特に教科書部分はフルカラー・イラスト付きのため、私のような電気素人には分かり易く、重宝しました。
結果的に、私は上記問題集を繰り返し繰り返し解いていただけで受かりました。
どうやって勉強したかと言いますと、教科書部分が単元で分かれているため、単元毎に勉強 → その単元と対応した問題集の問題を解く、ということをひたすら繰り返していました。
しかし、この問題集だけでは理解できない部分もあるので、1問1問の理屈を理解するべく、google、youtube、知恵袋を活用して、勉強していました。
ケアマネと違って、理屈を分かっていないといけないので、問題で疑問に思ったところは、とことん追求する必要があります。
それこそ電流の流れる向きは、プラス→マイナスではないのは何故か、のような基本中の基本から調べておりました。
そして、調べたら終わりではなく、ちゃんと理解できたか確認する必要があります。
疑問点を理解できたという目安は、独り言でも良いから理屈を説明する事です。
理屈を述べることができたら理解できたと言って良いでしょう。
口に出すことはアウトプットにもなるため、記憶の定着にも繋るためオススメです。
もう一点意識していた事は
「勉強期間1年での1発合格」
です。
電験の試験は、理論、電力、機械、法規と4科目あり、一気に合格する必要はありません。
たとえば、理論と電力に科目合格すれば、3年は試験免除となるので、3年の間に機械と法規を合格できれば、電験三種取得となります。
ですが、私はこのやり方を狙うのはオススメしません。
あくまで一発合格を目指すべきと考えます。
理由としては、勉強期間が延びれば伸びるほど、途中で断念する可能性が高くなること。
もう一つは科目それぞれが密接に関わり合っているからです。
理論の内容は全ての科目に関わってきますし、電力は法規と多少関わりがあったり、機械については、理論を勉強してからでないと、分からない事が多いです。
つまり、4科目一斉に勉強する事で、学習効率が高まると言えます。
4科目勉強して2科目合格と、2科目勉強して2科目合格では、スタートラインが大違いです。
前者の方が知識の下積みがある分、合格する可能性は高いでしょう。
あと勉強は継続が大事です。
如何に心が折れずに続ける事が出来るかが肝要です。
私の場合、2年や3年で試験合格の計画を立てると、その期間の長さを事前に考えると、挫折してしまう可能性がありました。
大抵の人は私と同様に2年3年も集中力が持続しないのではないでしょうか。
そのため、1年で出来うる限りの時間を使って勉強し、合格する事を目標としました。
ちなみに私は仕事の合間、昼休憩、通勤時間など使える時間は全て勉強に当てました。
テレビやゲームは控えて、家でも勉強。
休日も4-5時間は勉強しました。
多分週に20時間ぐらい勉強していたのではないかと思います。
その生活で1年間走り切って、私は幸いにも合格する事ができました。
合格した今、思う事はやはり電験三種合格には近道はないということ。
必勝法とか方法論など色々巷には溢れていますが、必要なのは根気です。
やはり、自分自身が電気の事を理解していないと、臨機応変に問題を解けないと思います。
電気に興味を持って、根気よく理解しようとする姿勢が、一番の合格の近道ではないかと私は思います。
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