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そのモノリス、もといパッケージに触れてはならない!居眠りした映画『2001年:宇宙の旅』 #30DayFilmChallenge

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毎日連載20日目!今日もネタバレ無しで映画おしゃべりをお送りします。

これまでのおしゃべり

ことイナリ(文中”🦔”) https://twitter.com/flandore
絵が描けるオタク。ゲームを作った。アニメを作っている。映画が好き。映画絡みの仕事が欲しい。この記事のヘッダーを描いている。
いってつ(文中”👓”) https://twitter.com/ittetu_
脚本が書けるオタク。ゲームを作った。アニメを作っている。映画が好き。映画絡みの仕事が欲しい。

DAY21「居眠りした映画」

2001年 宇宙の旅
(原題:2001: A Space Odyssey,1968年,アメリカ)
 文明が起こる前、未だヒトがサルだったころ、あるサルの群れの前に明らかに自然物ではない一枚板”モノリス”が現れる。それに触れたサルは道具を発明し、対立する群れを圧倒する。やがて彼らの文明は発展し、宇宙ステーションや月面基地は当然の存在になっていた。そして人類は再びモノリスに触れることになる。そのモノリスは人類を木星に導くのであった。


👓「僕もことイナリ🦔もこの映画で寝たことがある。僕なんて一度も通しで見たことがないんだ。寝てしまって一時中断、あとから続きを見たって調子だ」

👓「この映画は冒頭の猿の場面、続いて宇宙ステーションへ向かう場面まで物語らしい物語が進行しないし、セリフさえない」

🦔「ここで脱落する人も多いと思う。音楽会やプラネタリウムで眠ってしまうのと同じだ。暗い中でクラシック音楽を聴いたら寝てしまうよ」

👓「公開当時は未来世界での宇宙生活の様子が真新しく見えてまだ良かったかもしれないけれど、正直、今となっては陳腐化してしまっているのでやはり眠気が勝ってしまうかもね。逆に言うと、この映画が新しいスタンダードを作ったという点で偉大だ。スターウォーズ以前の作品だと思うと、これは凄い映像だよね」

👓「でもはっきり言って、難解過ぎる。今でこそ解説を読んだから意図が理解できるけれど、観客を置いていく気まんまんなんだ」
👓「『テネット』もそんなきらいがあるけれど、あれは戦いが派手だし人物の会話もずっと多い。ビジュアル的面白さがあるから、難解でも退屈はしない」

🦔「俺は三回見て三回とも同じところで寝たんだ」
🦔「コンピューターを壊す場面で」
🦔「疲れ切ってしまうんだよね」

この記事を執筆するにあたり、二人🦔で今一度鑑賞しましたが二人ともまたうっかり寝かけました。

👓「正直これ、人に勧める?」

🦔「............」
🦔「見たければ見たらいいと思う」

👓「僕は同じキューブリック監督の『シャイニング』見ろって言うよ」
👓「もしSFがいいなら『時計仕掛けのオレンジ』見ろって言う」
👓「見るかどうかの判断を人に人にゆだねるような覚悟で見ては行けない」

👓「もちろんいい映画だ」

👓「コンピューターの反乱や人類のさらなる進化、SFと哲学の表裏一体的なハーモニー、映像の妙、この作品はSF映画が芸術的作品になりうることを証明したパイオニア的作品として評価を永遠のものにするだろう」

🦔「ただし、僕ら”凡人”には早すぎる」


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