ありがとうレディ・プレーヤー・ワン！映画館で見たかった作品『シャイニング』 #30DayFilmChallenge
毎日連載24日目！今日もネタバレ無しで映画おしゃべりをお送りします。
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DAY24「映画館で見たかった作品」
本作品には一般に「先行上映版」「北米公開版」「国際配給（コンチネンタル）版」が存在するが、本記事ではより一般的でスブスクリプションサービスなどで配信されることが多い「国際配給版」を主に取り扱う。
シャイニング
（原題：Shining,1980年,アメリカ）
戯曲作家のジャック・トランスは生活のための副職と執筆のための環境をかねて、オフシーズンのホテルの住み込み管理人の仕事を得る。ホテルでは過去に管理人が家族を殺して自殺した事件が起きていたが、ジャックのその妻ウェンディは気に留めなかった。一方、二人の息子ダニーはイマジナリーフレンドのトニーから不吉な未来を聞かされる。ダニーは未来の出来事やはるか遠くの出来事を知る能力を持っていた。ホテルに到着した一家は業務の引継ぎを受ける。料理長のハロランはダニーに特殊な力を見出す。その能力をハロランは”シャイニング”と呼んでいた。このホテルには何か邪なものが巣くっているとダニーに警告し、もしなにかあれば能力を使って交信して助けを呼ぶように伝えてハロランはホテルを去る。はじめは悠々とホテル生活を送っていたトランス一家だが、次第にホテルの暗い過去がトランス一家をむしばんでいく。
👓「まず、映画館で見たかった映画ってたくさんあるよね」
👓「僕はジュラシックパークとか旧三部作スターウォーズを劇場で見たかったと思う。単純に生まれる前の映画だね」
🦔「俺はそんなに思いつかない」
👓「どうしてシャイニングは映画館で観たいと思うの？」
🦔「絶対怖いから」
👓「たしかに、ホラー映画って劇場で観るのと自宅のテレビで観るのとじゃ大違いだね。劇場で見るほうが圧倒的に怖い」
👓「僕がシャイニングを映画館で観たいと思うのは、やっぱり映像、構図がすごくいいから。最近のCGモリモリのアクション映画、例えばマーベルの映画とか、ああいう作品もテレビと劇場では大違いだけれど、それとはまた違った意味でこの映画は美しいと思う。例えばエレベーターから血が溢れるシーン。すごくゆっくり血の濁流が迫ってくる描写だけれど、これこそ映画館、劇場のスクリーンで見てみたいと思える」
🦔「あとは、一番好きな映画だから、かな」
👓「それに尽きるね。一番好きな映画の一つだけれど、自分が生まれる前の作品だから劇場で見ることはできない。リバイバル上映もほとんどないんだ。同じキューブリックの作品で、時計仕掛けのオレンジとか2001年宇宙の旅はよく企画されているのにね」
🦔「やっぱり、当時監督が意図したフォーマットで観たいよね」
👓「ディレクターズカット版とかがありがたがられるように、やっぱり映画館で観たいよね」
👓「その点、『レディ・プレーヤー・ワン』、本当にありがとう！」
👓「謎解きゲームの答えを探す一行が、ヒント”作者に嫌われた作品”から『シャイニング』にたどり着く。そこはゲームの中なんだけれど、シャイニングの内装が完璧に表現されていてぶったまげたよ」
🦔「いまでこそレディ・プレーヤー・ワンにシャイニングが登場するのはみんな知っているけれど、当時全く事前情報なしに見たから劇場で大興奮した！」
👓「ごく一部、変わった形ではあるけれど、ひとつ願いがかなったね」
👓「一応の続編である『ドクタースリープ』にも同じホテルが登場した」
👓「廃墟になっていたけれど、内装はそのままで面白かったよ」
「でもシャイニング本編を劇場で見たい！」
👓「ところで、この映画そのものの魅力についてだけれど」
🦔「僕はこの映画の陰湿さが素晴らしい点だと思う」
👓「この映画、けっこう”アヤシイ人”が多いんだよね」
👓「主人公ジャックも調子良いこと言うし、やたらと明るくジャックを迎えるホテル支配人もなんだか怪しい。バーテンなんてその極み。大人っぽく上品に話してはいるけれど、心からの言葉ではない気がする」
👓「ホテル生活が始まると徐々に家族の絆にひずみが見えてくるんだけれど、この映画の怖い部分はそこだけじゃないはず。見るたびに新しい発見があるし、その時の気分次第でも感想が変わる不思議な映画だと思うんだ」
👓「ちなみに......『ROOM237』っていう考察映画がある。結構無茶苦茶な妄想もあってキューブリックフリークの中にはこの映画を嫌う人もいるんだけれど、シャイニングを初めて見てよくわかんなかった人は見てみてもいいかもね」
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