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ジブリもディズニーも差し置いて!?お気に入りのアニメ映画『レゴムービー』『犬ヶ島』#30DayFilmChallenge

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毎日連載六日目!今日もネタバレは無しでお送りします。

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これまでの対談


登場人物

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ことイナリ(文中”🦔”) https://twitter.com/flandore
絵が描けるオタク。ゲームを作った。アニメを作っている。映画が好き。映画絡みの仕事が欲しい。

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いってつ(文中”👓”) https://twitter.com/ittetu_
脚本が書けるオタク。ゲームを作った。アニメを作っている。映画が好き。映画絡みの仕事が欲しい。

DAY6「お気に入りのアニメ映画」


👓「色々あると思うんだけど、僕はレゴムービーにしました」

🦔「俺は犬ケ島」

👓「どちらもややマイナーかな。ディズニーやジブリの作品ではないね」

🦔「どちらも”ただキレイなだけ”ではない映像作品」

LEGO・ムービー
(原題:The Lego Movie,2014年,アメリカ・オーストラリア・デンマーク)
 ブロックシティに住むエメットは工事作業員。街のヒット曲「すべてはサイコー」の曲そのままに「説明書」どおりの生活や「説明書」どおりに生活する街の人々を愛している。ある日工事現場に不審な少女をみかけ、「説明書通りに通報」使用とするが、彼女に見とれて、あとをつけてしまう。少女は予言に従い世界の崩壊を防ぐ「奇跡のパーツ」を探していたが、エメットがそのパーツを手に触れてしまい、背中に張り付いてしまう。エメットは警察に体制転覆を狙っているとして拘束されてしまうが、少女に救出される。本来この世界は自由にブロックを使って自分の世界を作り上げていくことができるが、ブロックシティを牛耳る「お仕事社長」が無秩序を嫌い、「マスタービルダー」と呼ばれる特に柔軟で自由な発想を持つ天才を捕えていた。エメットも「奇跡のパーツ」に選ばれた以上マスタービルダー、ひいては救世主としての才能を秘めていると思われるがエメットが作り上げた「二段ソファー」はマスタービルダーたちを失望させてしまう。エメットは自由な世界を守ることができるだろうか。
 画面に映るもののほとんどすべてをレゴブロックで表現している。建物や人物はもちろん、海原や植物など自然物、土煙なども実在するレゴブロックの組み合わせで表現されている。レゴブロックを用いたストップモーションアニメーションのように見えるが、実際は3DCGアニメーションである。


👓「おもちゃ映画だから、子どもだまし映画に思われるだろうけれど、超シブい魅力がある。映像はレゴブロックのストップモーション風だけど、実際は3DCGアニメ」
👓「登場するマスタービルダーという人たちは建物や車を作っているブロックをばらして自由に組み立てて飛行機や潜水艦、宇宙船まで作ってしまう。”説明書”には載っていない組み合わせでものを作ることができる。これって本来のレゴの遊び方なんだ」
👓「主人公のエメットははじめ、説明書通りに生活することが美徳だと思い込んでいたんだ。敵のお仕事社長もそう。計画通りに作られた整然とした街が美しいものだと固執している。彼らは”マニュアル通り”にみんなと同じことをするのがいいと思い込んでしまった大人の象徴だと思う」
👓「僕はレゴムービーは『マトリックス』だとさえ思っている」

🦔「(失笑)」

👓「まじで。『マトリックス』では人類はマシンに眠らされてVR空間を現実だと思い込んでいる。マシンは眠っている人間からエネルギーを取り出しているんだ。ごくわずかな自由な人類はマシンの襲撃から逃れるために地下世界で生活しているんだけれど、予言を信じるモーフィアスは救世主として指名されたネオをVR空間から開放して戦いに加わらせる。この流れがそっくりだ。無機質的な、作られた世界から人々を自由の世界へ開放するという戦いの目的も似ている。マトリックスが好きな人なら絶対気に入るよ」
👓「この物語は、進学就職と人生のステージが進むにつれ、自由な心を失ったり、独創性をネガティブに感じるようになってしまった、悪い意味で大人になってしまった人への映画だ。ぜひ見てほしい。青いブロックを組み立ててベッドで憂鬱に目覚めるか、赤いブロックを組み立てて自由な世界を手に入れるか、だ」


🦔「マトリックスはさておき、俺もちょっと泣いた」

👓「創作をやっている人間にはかなりクるよね。続編はさらにクる。すべての創作にかかわる人に見てもらいたい。続編だけでも見てもらいたいけれど、ぜひ一作目からどうぞ!」
👓「一作目は『悪い大人になるな』、二作目は『一人ではなく二人で挑戦しろ』というかんじ。大人になってしまった僕らへの福音だ。必見!」


犬ヶ島
(原題:Isle of Dogs,2018年,アメリカ・ドイツ)
 ウニ県メガ崎市では犬の間に伝染病が急速に広まっていた。罹患した犬が攻撃的になって人間に危害を及ぼすとして、独裁的にメガ崎市を治めていたメガ崎市長の小林は犬たちをゴミ島に追放する施策を実行する。その対象は健康な飼い犬にも及んだ。小林の養子である少年アタリの飼い犬も追放を免れなかった。ゴミ島では犬たちへのケアは全く行われず犬たちは消耗していった。少年アタリは愛犬スポッツを救うため単身飛行機で島に乗り込む。
 作品冒頭で「この物語に登場する人物はそれぞれ母国語のみを話す」「犬の鳴き声は英語に翻訳される」と前置きされる。人間の登場人物はほとんどが日本人であるため、日本以外で公開された際には「鑑賞者は人間のセリフが理解できず」「犬のセリフが理解できる」ようになっており、犬の立場で物語を鑑賞することになる。残念ながら、日本人が鑑賞する際は劇中の人間のセリフが理解できてしまうため、この仕掛けを本来の意図通りに楽しむことは難しい。字幕版を推奨。

👓「続いて犬ケ島。僕が前に紹介した『グランド・ブダペスト・ホテル』と同じウェス・アンダーソン監督作品。かなり癖の強い監督だね」

🦔「うん」
🦔「日本が舞台で、オリジナル版や字幕版でも人間が日本語を話す。犬は英語を話すから、人は犬の視点で映画を見る。それが面白い」

👓「日本語を忘れて見たい映画ランキングがあったら唯一無二のトップだ」

🦔「劇中の日本はいわゆるファンタジー日本。俺たちが知っている日本ではない。でもきちんと勉強したうえでそう描いていると思う。ウソという意味のファンタジーではなく、きちんと練られた空想という意味でファンタジーだ。浮世絵風の絵画や日本語の描写が丁寧で、おかしな部分はミスではなく意図的にそう描いていると思う。相撲の取り組みや魚のさばき方、寿司の調理をあれだけ緻密に時間をかけて描いているのは、きちんと勉強して作っていますというアピールのようにも思える」
🦔「冒頭のシーンもいい。日本が舞台の映画と聞いていて、正直色眼鏡をかけて映画を見始めたけれど、すぐにこれはガチだなとわかって、すごく好きになった」

冒頭3分間のオープニングアクト


🦔「誤解された日本像ではなく、リデザインされた日本、と言ったほうがいい」

👓「そのあたりがステレオタイプ的で差別的だ、とか、白人の女の子がつよい行動力を持って行動する場面があるからホワイトウォッシングだとか批判的意見が海外ではあったらしいけれど、正直そうは思えないよな」
👓「あの情景はデザインしなおした日本という感じで、日本人が見ても嫌悪感なく楽しめる。留学生の女の子が活躍するのは、話の展開の都合上、人間の言葉を観客に伝える必要があったからだ。外国人を出す必要はあった。それがたまたま白人だったというだけで、モンゴロイドや日本人を貶める意図は感じられないな」

🦔「そういう否定的な意見にとらわれず素直な気持ちで見てほしい」
🦔「制作者たちの犬への愛情が伝わってくるのもいいな」
🦔「俺、犬好きなので」

🐶犬がかわいい本編映像🐶


🦔「あと、何度でもいうけど寿司の調理シーン好き」

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