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大クセ監督の代表作!これが好きなら他の作品もオススメ!好きな監督の映画『フルメタル・ジャケット』『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』  #30DayFilmChallenge

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毎日連載19日目!今日もネタバレ無しで映画おしゃべりをお送りします。

これまでのおしゃべり

登場人物

ことイナリ(文中”🦔”) https://twitter.com/flandore
絵が描けるオタク。ゲームを作った。アニメを作っている。映画が好き。映画絡みの仕事が欲しい。この記事のヘッダーを描いている。
いってつ(文中”👓”) https://twitter.com/ittetu_
脚本が書けるオタク。ゲームを作った。アニメを作っている。映画が好き。映画絡みの仕事が欲しい。

DAY20「お気に入りの監督の映画」

フル・メタル・ジャケット
(原題:Full Metal Jacket,1987年,アメリカ・イギリス)
 スタンリー・キューブリック監督作品。ベトナム戦争の泥沼化にあえぐアメリカ海兵隊にまた新たな入隊志願者がやってくる。海兵隊の新兵訓練と過酷なベトナム戦争の現地の様子を描く二部構成となっている。
 第一部:ハートマン軍曹による新兵訓練は青年たちの感情を破壊して殺し屋を生み出す過酷なものだった。「ほほえみデブ」と名づけられた男は訓練の成績が悪い上に、隠れてドーナツを持ち込んでしまう意志の弱さゆえ、彼のミスはすべて他の訓練兵が受けることになってしまう。主人公のジョーカーは彼の面倒を見ることになってしまうがそれでもほほえみデブはなかなか訓練についていけない。やがてほほえみデブは射撃の訓練では優秀な成績を残すようになり......
 第二部:訓練を終え、ジョーカーたちはそれぞれの戦場へ向かっていった。ジョーカーは軍の機関紙記者として戦地の様子を取材する。

👓「キューブックが好きなんだよね。『シャイニング』『時計仕掛けのオレンジ』でも有名」

👓「これは戦争映画。一般に言われる戦争映画には二種類あって、”純然たる戦争映画”と”反戦映画”があると思う。邦画では戦争映画≒反戦映画という傾向が強いけれど、戦争を戦いのドラマとして描いたり、反戦というメッセージよりも兵士の絆や成長にフォーカスをあてた映画はまた別の魅力があってすばらしいものなんだ」
👓「ベトナム戦争を描いた映画は反戦ものと思う。『プラトーン』とか、『ランボー』もそうとも言えるかもしれない。でもこの映画は戦争を忠実に再現することを目的に作られている。特に前半の訓練兵時代の物語は怒鳴り声が苦手な人にはかなりきついと思う。後半の戦場での物語では淡々と日常が進行していく。戦場はこれの毎日なんだ、と観客に体験させる映画だと思う。キューブリックはそういう映像がうまいと思う。没入感臨場感というより、自分自身の体験にさせてしまうような説得力のある映像が素晴らしいと思う」

🦔「フルメタルジャケット、ほかの”戦争を題材にした映画”と比べると退屈に思う人は退屈に思うかもしれない」

👓「たしかに。一貫して道筋にそったストーリーはないし、戦場で成長していく兵士の物語が描かれるわけでもないから、物語性を楽しみたい人には少し冗長かもしれないね」

🦔「あとはハートマン軍曹が怖い」

👓「”笑ったり泣いたりできないようにしてやる!”で有名な教官だね。あの人は本当にに教官の経験があって、セリフはほとんどアドリブらしいから、本当にあんなシゴキを受けて戦地へ旅立った兵士もいたんだろうね。この映画で有名になってピストルのCMに出演していたんだよ。ちなみに『トイ・ストーリー』のおもちゃの兵隊の吹き替えも彼が担当している」

👓「シャイニングについてはまたの機会に詳しく語ろうと思う」

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア
(原題:What We Do in the Shadows,2014年,ニュージーランド)
 現代に生きるヴァンパイアたちの暮らしぶりを追うフェイクドキュメンタリー。タイカ・ワイティティが監督と主演を務めた。怪奇シーンはあるものの、全体的には奇妙なシェアハウス模様やヴァンパイアの生活様式を描くコメディ。
 現代、ヴァンパイアたちは社会に正体を悟られないように生活している。四人のヴァンパイアは一軒家でシェアハウス生活を満喫していたが、うっかり大学生ニックをヴァンパイアにしてしまったことをきっかけに彼らの生活に大きな変化が現れる。

🦔「彼のコミカルな作品が好きなんだ。最近の作品だと『ジョジョ・ラビット』がすごくよかったよ」

👓「ユルくて優しい笑いだよね。『ハングオーバー』はもっと鋭くてハードな笑いだと思うけれど、それと違ってたくさんの人にフフフって笑ってもらえるコメディだと思う」

🦔「そうだね」

🦔「ワイティティの作品で最初に触れたのは『マイティ・ソー バトルロイヤル』だったと思う」

👓「まさかのマーベル映画。正直、『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』が同じ監督の作品だと知って驚いたよね」

🦔「そのあとにジョジョラビットを見て、それからシェアハウス・ウィズ・ヴァンパイアを見た。これがワイティティの出世作なんだけれど、これが一番好きかも」

👓「一番ワイティティの笑いが色濃く出ているかもしれないね。『ジョジョ・ラビット』は大きく宣伝されて見た人も多いと思う。シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』は正直日本ではマイナーだけれど(なんと日本語ウィキペディア記事がないのだ!)、ジョジョラビットの笑いが気に入ったなら是非見てほしいね」

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