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大野川頭首工・山崎川頭首工(おおの・やまさき、大分県竹田市)

●概要
富士緒井路土地改良区管理、富士緒井路第一発電所の取水堰堤(灌漑用水頭首工)。
竣功:1914年頃?  型式:G  
目的:AP
   取水量   ?㎥/s
   合計最大取水2.0㎥/s
   有効落差  25.5m
   最大出力  380kW
堤高:?m  堤頂長:?m
流域面積:?k㎡  湛水面積:?k㎡
総貯水容量:?万㎥  有効貯水容量:?万㎥


●見学情報
駐車場:無 トイレ:無 自販機:無 天端:不可 直下:不可


●参考リンク・引用

https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/153005.pdf

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/renewable/energy/attach/pdf/zirei-47.pdf


●道中

大分は竹田市にある富士緒井路第一発電所、、、と聞いてもピンと来ない人が多数…(自分も当然の如く知らなかった)。
だが、その壁面、大胆に掲げられた写真を見れば、あっ!となる人も多いだろう。
現在の富士緒井路主要水源となっている、白水溜池堰堤(1938年竣功)。
がしかしこの堰堤・貯水池自体に取水設備は見あたらず…
(Googleマップより)
実際に取水を担うのは、約1.5km下流にある大野川頭首工となっている。
大野川頭首工。時期が時期なので草を分け入るのはやめておいた。
堤には石張りが見える。
(地理院地図より引用加筆)
リンク情報によれば…
そもそも富士緒井路第一発電所は、近年になって整備されたモノではなく、富士緒井路終端付近に位置する片ヶ瀬・草深野という高台地域の開田を図り、用水をポンプアップする電気を生み出す目的だというったらしく、発電開始が1914年と歴史が長い。
尚、地図にも見える「小富士」「緒方」から「富士緒」井路となったらしい。
白水溜池堰堤は後年になって(1938年)、水源確保の為に付加された設備なので、
この大野川頭首工は、井路開削当初から稼働しているのではないかと想像。
そして頭首工左岸、流入が見える。
ただの谷水にしては不自然な量であり、これがお隣山崎川からの注水と思われる。
注水路を遡るとすぐに道路を跨いでおり、
ガードレール越しに覗いてみると…
隧道出口が見えた。
斯くして、山崎川へ移動。関連は不明だが、道中このような水路も見えた。
到着。正式名称?は、山崎川補水線頭首工らしい。
尚、この山崎川頭首工の存在は白水溜池駐車場脇のトイレにある掲示にてたまたま知った。
接近。堰堤はとてもこざっぱりしており、改修後さほど時間が経っていないように見えた。
取水口付近もさほど古いようには見えないが
(右岸非越流部ズーム。)
ごく一部、石造りが残っており、この頭首工も発電所運開当初から大野川頭首工と共に稼働してきたのではないかと想像。
上流面。水路の曲線が美しい。
取水口ズーム。
取水後は、暫く地中を流れるようだったが、移動中に見た水路がそれであるならば、時折地上に顔を出しているのかもしれない。
(富士緒井路第一発電所上部水槽手前。)
そうして集められた水は富士緒井路として流れ、
(同、水槽。)
受益地へ用水を供給しつつ、
(富士緒井路第一発電所、上部水槽より)
発電の後、更に水路は続く。
お邪魔しました~

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