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俺は会社から押し付けられただけ

20230424

月曜日



朝礼後

N「下(現場)わちゃわちゃしてるよ」

日曜にプレス2台の搬入作業があり、今日はプレスの業者が来てレクチャーを受ける日となっている。

わたしは午後から手伝いに行く。レクチャーは関係ない。






午後

 プレスの業者が4人くらい来ていた。2人すれ違うのがやっとの細長い通路で6人以上ががわちゃわちゃしている。
その中で、プレス担当の天気娘(ウェザーガール)とチャイナがレクチャーを受けていた。


 わたしのような手伝いの人が使っている機械は隣の材料部屋に移動していた。材料部屋は少し薄暗く、眠気を誘う。やば。
しかし、その目の前に大きな四角い窓がちょうどあり、廊下を通る人が見える。
廊下側からも、横をチラッと見ればこちらの顔が見える。
ウトウトしてたらバレるので配置最悪です。




 作業をしていると、赤べこと都合さんの2人が来て醤油おじさんを呼び出した。
蹴飛ばし(と呼ばれる機械)など、不要となった物の処分について、ゴミ処理担当の都合さんが確認を取りたいよう。わたしの横で会話が始まった。

醤油おじ「俺の管理じゃないから、あれは会社の管理だから。会社の固定資産だから。殿(社長)に管理しろって言われたら俺するけどさぁ(ニチャアァ)」

ああ、本物を聞けた。


 シャーリング(なんでも真っ二つにする危ない機械)の管理問題でも、醤油おじさんは同じセリフを言っていた。
「俺は会社から押し付けられてるだけで、シャーリングは会社のものだから、俺のじゃない」

 醤油おじさん以外の全員はシャーリングは醤油おじさんの管理だと思っていたし、機械にも管理者として名前が書かれている。
それでも醤油おじさんだけはさっきのように会社の管理だから俺知らねえと言い張っている。

所有と管理を同じだと思っているのか?


 このまま置きっぱなしにしておくと、殿が見に来た時に
「使わない物置いといても仕方ないだろ!誰が管理してるんだ!赤べこ君!!(醤油おじさんだと知ってるけど面倒臭いから別の管理職の名前を出す)」
ってことになるから、赤べこ達はやる事はやっておきたいだけなのに、終始「俺知らねー」で話になっていなかった。

 会社の食堂で昼食をとり、醤油おじさんの手元が狂って醤油を机に溢したとして、「この机も食堂も醤油も会社のだから俺知らねー」と言い切ってるくらい何言ってんだという感じに思えた。


 醤油おじさんは経営者が日頃機械のメンテナンスをしていると思っているのだろうか。いや、責任を逃れる為にがむしゃらに逃げているだけだろう。後のことは何も考えちゃいない。

捨てるかどうかの判断をしろと言っているだけだが、その責任を負うのも怖いらしい。
我々はお前が怖いよ。

説こうとしても無駄だろうから赤べこ達も諦めている。



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