正当性が見つからない
20230309
木曜日
朝の打合せ。
ヤレバ・デキルジャンが「自分がクリーンルームの取り手やらラミネートに入ると、加工室の方の指示が出来ない」と上司達に相談。
先日までのヤレバ・デキルジャンは
「上司には全体の動き(1人1人)を把握して欲しい。それが上司の仕事。
自分達の立場だとパートに指示できないから、指示は上司のNがやって然るべき」と言って上司に突っ込んできたが、なんやかんやで自分もやる気になったんだろうか?
難しいお年頃だ。(多分50代)
ボス「ヤレバさんが、状況によってはクリーンルーム入らないで他の所回るとか、まあ、全くどこも入らないのも(パートにずるいとか言われて)目立っちゃうから、そこは臨機応変にやって。
で、後は、ラミネートをパートさんに教えて。
今まではNさんとOさんしかやってなかったけど、ヤレバちゃん達もラミネートに入るようになってるし、少しずつパートさんも出来るようにやっていこう。
声に出し合ってやっていったらと思います。
はい、で、今日のヤレバさんは(ラミネートに入って)平気なの?」
ヤレバ「とりあえず今月は、あの、規定通り、やってみて……あの、そこでどうしようかなって、どうするかっていうか」
ボス「今日入ると?」
ヤレバ「うんあの、やっぱりやってみてから、みなさんにもォお伝えしないと、不透明になっちゃうと思うので、やりもしないのに、っていうのはァちょっとどうかと思うのでェ」
何か面白いのか、笑っている。
ヤレバ・デキルジャンの思考は分からないけど、相手にレベルを合わせて喋ってくれている感じがする。下方向に。
これはあれか?思った通りに事が運ばなかったから今頭ギュンギュンに回してて、その代わり言ってる事が雰囲気みたいになってるのか?
とりあえず、部屋に籠もる作業があると指示が出来なくなるのは上司も同じ、とは考えが至らないのが味噌だとは思った。
ボス「今日入ったらどうなる?」
ヤレバがラミネートに入るのか入らないのかというより、どうすれば上手く回るのかが大事なボス。
ボス「あの製品はどのくらいかかる?」
N「あたしで4時間かかる」
ボス「午前中か午後全部潰れちゃう訳だ」
N「普段のラミネートも別であるから、その量にも寄る」
ボス「まぁその辺、上手いことやってみて。(パートでも)注意点さえ気を付ければ出来るんじゃないかなと思います」
打ち合わせを閉めた直後、
ヤレバ「あのまぁやってみてって言われるのであればー、パートさんとかやってみてって、勝手にあたしの思いとかで」
ボスが「要領良くやって」とまとめたつもりだが、それだとヤレバ・デキルジャンの希望は叶わないよう。
ボス「1ラック1時間くらいで終わる?」
N「あたしでね」
ボス「半ラックでもいいし、パートさんを相方にしてやってもらってもいいと思う」
と、ヤレバに伝えると、
ヤレバ「なんか4月の手配を気にしたりして、それもやらないとだなーって」
N「まぁまだ大丈夫だよ。あたしも状況見てるので」
ヤレバ「なんかあの4月5日のあれも入ってるなーって」
N「うん」
ボス「ちょっと、まぁやってみよう」
そうか、自分がパートに教えるのが嫌なんだ。
ヤレバ達がミーティングで、「Nさんはどうして全体を見られないのか」という問題提起をして、
Nはラミネートやら電話やら打ち合わせやらで加工室を離れる時間があるから無理だと答えた。
そこで「ラミネートが出来るのがNさんとOさんだけだと休んだ時に困るじゃないですか、パートさんに教えてみては?」となった。
じゃあパートさんの前にヤレバ達が覚えて、それをまたパートさんに広げていこう、とボスが提案。
パートが「なんでヤレバさん達は免除されてるの?」と不満を持つことが目に見えているから。
しかしヤレバ達は自分達がラミネートやるのを想定していなかったからしばらくゴネた。
そしてやっとラミネートをやるようになったが、今度はパートに教えるのが嫌で、ラミネートという作業から離れようとしている。
だから上司のNの視点に至らないんだ。
これだ。(多分)
なんでそこまでパートに教えるのが嫌なのかと聞くと、上司の仕事だからとしか言わないが、
要はヤレバ達がやってるように、下から文句を言われるのが怖いからやりたくないんだと察する。
それだけ仕事後の井戸端会議が盛り上がっているということだ。
だからラミネートをパートに教えるのは上司の仕事だと思って、それとなく言ってはみたものの、
それがボス達に「伝わらないなあ💢」ってなって、逆に笑っちゃって。
さっき笑いながら怒ってたのかもしれない。
いつもみたいにハッキリ要求しないのは、ヤレバがラミネートから卒業する正当性を述べられないからかな。
ラミネートの直前に具合悪くなればいいんじゃないですか?
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