ファイターが200を超えるスマブラの世界線が存在したら

皆さん、大乱闘スマッシュブラザーズは遊んでいるでしょうか。私は絶賛SPを遊びまくっている身ですが1番気になるのはやはり…


「DLC(ダウンロードコンテンツ)、新ファイター」


では無いでしょうか。今までのスマブラの歴史の中でも最も盛り上がるのはここであると言っても過言ではないでしょう。しかしながらユーザーが参戦希望したキャラクターが全員出演するのは当然難しいことです。そこでもし仮にXX年後にスマブラにより多くのファイターが出ることになった時どうなってしまうのかを考察していきます。

考察の材料としては様々な観点から判断します。制作時のコスト、ソフトウェアやハードウェアの限界等様々な要素を客観的に捉えて考察を行います。

※注意事項※
ゲームの話ではあるのですが今回は「商品」として考えています。そのため割と現実的な話も出てくるのでお気をつけて。

大前提(ファイター選出基準)

みんな大好きスマブラの生みの親「桜井政博」氏の発言やこれまでの作品の傾向から以下のことが言えます。

1.新ハードの度に新作を発表。売上に貢献。
2.ファイターは必ずゲームが原作。アニメキャラはNG。
3.似たような格好、性能でも「ダッシュファイター(エコーファイター)」として参戦出来る。
4.Miiコスチュームとしての参戦の枠組みもある。アシストフィギュア等も同様。
5.知名度も必要だがそれよりも面白さや新しい世界観を取り入れることを大切にしている。
6.スマブラは良い子のCERO A。過激なキャラは入れずらい。
7.キャラクターとステージと音楽が用意されている。(DLC以外も満たしてるため記述)

さて、これらの傾向から言えることはなにか。それは「参戦基準を満たしているキャラは結構いる」ということ。世の中ゲームって一言で言っても沢山あります。そりゃ参戦要望が増えていくわけだ…。

特に5に関してはユーザーの期待を膨らませる大きな要素のひとつと言えるだろう。今の若い人には「○○ってキャラ知らない」というパターンも多いが、それでも参戦しているのにはやはり面白い要素が詰まっているからだろう。

今回の考察では青天井とまで言える参戦希望を叶えられない原因になる要素たちを中心に見ていこう。

容量の限界

ゲームには当然ある程度の容量を必要とする。ハードウェアにしてもソフトウェアにしてもこれは付きまとってくる。

これ以上言うこともないと思うが、ゲーム制作者側は「楽しんでもらうためにあれこれしなくては」と機能や内容をボリューミーにするがそうすると容量もカツカツになる。今の技術(家庭用で実装できるもの)の限界に達してしまうのだ。

これらを解消するには以下のふたつの方法が考えられる


1.時代が進み小型化、高速化等で今よりもより優れたハードが登場。できることが多くなる。
2.スマブラ専用機を作る。

2は大前提のハードの売上貢献に関わらなくなってしまうためあまり得策ではない。一方1は時間の経過とともに進歩していくためそのうちできるようになる日が来るかもしれない。

ハード面では割とクリア出来そう(時間はだいぶかかるけど)とわかった。次にソフト開発の面で考えてみる。

キャラクターの使用料金がハンパない

桜井氏曰く「ゲームの企画はまずキャラクターの選定から行います」との発言があった(よゐこの大乱闘生活にて)。キャラクターを先に選定しているのはある程度プロジェクトの大きさを分かるようにするためである。そしてキャラクターを使用していいか等を開発元や販売元に許可を貰い制作を始めている。

ここで1ファイターあたりの金額をSPを例に考えてみよう。DLC(パックンフラワーも)を除くファイター数はポケトレを1として74名である。そして本体価格は7200円+税である。つまり、単純計算で1ファイターに100円で成り立っているのだ。仮に100万本売れたら1億円になる。しかしファイターの使用料金だけでなく作曲家、声優、プログラマーやモデラー等にもお給料を払わなければならない。やはり「どう考えてもお得です!」は本当である。

だからといって価格を上げてしまうと採算が見合わない可能性が十分ある。値段が高くなると純粋に買い手が減ってしまうからだ。この壁を乗り越えることはできるのだろうか?

キャラクターセレクトが大変なことに

昔forをプレイした時の感想として「こんなに多くのファイターが使えるのか!」と思ったことがある。事実現在の格闘ゲームではここまでキャラクターが多いことが明らかに異常である。具体例として2つ挙げてみる。

ストリートファイターV (40人)
BLAZBLUE CENTRALFICTION (35人)

スマブラはこれらの倍ファイターがいる。当然ファイターセレクト画面が細々としてしまう。今でさえぎゅうぎゅうなのにこれ以上入れるには一体どうすればいいのだろうか?

そこまでしたら儲けられるの?

さて上記のことを仮にクリアしたとする。ゲームとして完成度は100点満点の商品として世の中に出しました!と言って収入に繋がるのだろうか?会社だからこそ利益は大事。利益を求めなくては意味が無いのだ。そのためには相当多くの人に買ってもらう必要がある。

このままではスマブラを売っても利益が出ないなら作り損じゃん!と言われるかもしれないのでこれだけではないというのを述べておく。当然ハードを買いソフトで遊んでいるわけだ。そこで他の任天堂作品(そうでなくてもいいが)の売上に貢献する可能性は十分にあるということはいえる。「スマブラにこのキャラが出たからやろう」と他作品をやってもらえるきっかけにもなる。いい宣伝とも言えるだろう。

まとめ

正直自分の生きている間にこれ以上の素晴らしい作品に出会うことはないと思っている。それは今後に期待していない訳では無い。今回の作品で次回作にかなり高いハードルを要求していると思えるほどに出来が良いからだ。

桜井氏は今後スマブラに関わらなくなる可能性も十分有り得ると発言しており(ま、嘘なんですけどねと言ってほしい)、次回作を作る時の後継者問題も発生するだろう。良いゲームを作るのには多くの苦労があり成り立っているのだということも理解してもらう上で、せめて今作だけでも期待を膨らませていたい。

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