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MIU404にハマる夏


とにかく今、私の中でMIU404がアツい。
1週間のうち、4日間くらいはこのドラマが頭を支配している。

「1話完結のノンストップ機捜エンターテインメント」
のキャッチコピー通り、事件は1話で完結するようになっている。


しかし、登場する人物1人1人が抱えるストーリーが、回を重ねるごとにどんどん深くなっていく。目が離せなくなっているのだ。

最初は「星野源が出るから」という不純な理由で見始めたMIU404
源さんの演技を中心に見てしまう、という偏った見方はあるものの、脚本家 野木亜紀子さんが創る世界に、完全に引き込まれてしまっていた自分がいた。


これまでの10話は、どの回にも社会問題として、現実世界で起きていることが取り上げてあった。
あおり運転、現場を見てくれない上司、毒親、技能実習生のこと…
毎回胸が締め付けられるような感覚に襲われるのは、自分に直接的に関係のないのとして分類されたこれらの事を、本当に「よそごと」として見ていたからだろう。

上手く言語化出来ないのが悔しいけれど、2話で加々見がかざした「正義」、6話の香坂の「正義」
どの回でも、その人が思う「正義」が丁寧に描かれていて。それが世間一般的にどう見られているかは別として。


その正義は、誰のために振りかざすのか。
「誰かのため」と人は理由づするが、結局は自分のためなんじゃないだろうか?

10話で拡散されてしまった、嘘の爆発ニュース。目の前で起きていることではなく、画面の中での出来事が、真偽の確認もされないままにボタン1つで拡がっていく恐怖。


正義とは…
①人の道にかなっていて正しいこと
②正しい意義。また、正しい解釈。
③人間の社会行動の評価基準で、その違反に対し厳格な制裁を伴う規範

「善意」と「承認欲求」だけで構成された正義は、歪んでいて…広まりやすい。
世の中ではフェイクニュースが、ボタン1つでこんなに簡単に広まる…広まっているのだと本当に怖くなった。

1話で、星野源演じる志摩が「俺は自分のことを正義だと思っているやつが、1番嫌いだ」と言っていた。ストーリー的には、志摩の過去にあった出来事に対してのセリフかと思ったけど…

あれは誰に向けてのセリフだったのだろう?
と今になって改めて考えてしまった。


そして、残り1話となってしまった404は、それぞれどの方向へ進んでいくのか。
私たち一人一人が考える「正義」のこたえが見つかるのか。

私がこれまでSNSで考察し、強引に結びつけていた点と点は、線になっているのか?


早く最終回をみたい
けれど
終わって欲しくない

あと3日、このアンビバレントと楽しみながら付き合っていこう。

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