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わたし目立ちたくない!だから英語しゃべるようにする!

私の子供の話をさせてください。
私の娘が6歳だったときの話です。
私たち家族は日本の幼稚園を卒業したあと海外に引っ越しました。
娘は全く英語が喋れない状態でした。


海外の小学校に入るとき、9月に新学期が始まるのに4月に一人だけ新しいクラスに入ってきた娘は

・変な時期に入ってきた
・日本から来た外国人

だったので、クラスの注目の的になりました。
登校時間には Google翻訳の入ったiPad片手に先生やクラスメイトが娘を取り囲み、
「おはーよ!」など日本語で話しかけてくれます。
白人ぽい子もラティーノっぽい子もいました、4-5人くらいでしょうか。
話し終えたと思ったらその子が娘にハグ。隣にいた子も娘とハグ。
いつの間にかクラスメイトたちが列にならんで娘とのハグを待っている状態に。
そして次々と教室に入っていく子どもたち。


親の私は遠くからその様子を見て、
「なんかECCのCMみたい…。演出なしでこんな光景ありうる?!」と感動していました。


ただ、娘にとってはこの歓迎は嬉しくなかったみたいです。
日本の幼稚園でも最初は大人しくして、ずっとあたりを観察していた娘。
先生の指示は必ず聞くし、お友達に自分から声をかけることもありませんでした。
お友達が遊びに誘ってくれると少しはにかんで一緒に走っていく…そんな子だったのです。


そんな子が沢山の子に囲まれて、よく分からない言葉でまくし立てられている…。
目が合えばクラスメイトがこっちに来て遊びに誘ったり話しかけたりしてくる。
目立ちたくないのに目立ってしまっている!!

まだ低学年なので勉強もお遊び要素があり、それは辛くなかったようですが「目立つ」のが耐えがたかった娘。

家に帰ってきて開口一番言いました。

「みんな何喋ってるか分からない!!
 みんなが話しかけてきて目立ってるのがイヤ!!
 もう私目立ちたくない…だから英語でしゃべるようにする!」

私は吹き出してしまいました。
「目立ちたくない」から英語勉強するんですか?!
英語を喋ってるのが目立ってカッコイイのって、日本国内限定だったんですね!
日本から出たことがなかったので気づきもしませんでした。


きっと娘は日本では絶対英語喋らなかっただろうと思います。
目立ってしまいますからね!
娘の引っ込み思案な性格は何も変わっていないのに、取る行動が正反対になる…なんて本当に面白いな!と思いました。

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