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大好きなESLの教室について その1

私は週に5時間、夜間のESLの学校に行っています。
毎月TOEICのようなテストを受けますが、生徒には成績は知らされません。
あくまで主催者側が生徒の成長具合を確認しているようです。

生徒は中南米から来ている人が多いです。
コロンビア、グアマテラ、ブラジル…などなど。
彼らの第一言語はスペイン語かポルトガル語が多いです。
アジア人はゼロですね。

クラスメイトたちの年齢は聞いていないですが、10代後半くらいから40半ばといったところでしょうか。
中南米の人たちって陽気で誰とでもすぐに友達になっちゃうイメージがありましたが、彼らは意外とシャイ。
みんな一人ずつ席に座ってスマホをいじっています。
先生に問題に答えるように言われても、モジモジしていて小さな声で答えています。
そうだよね、見た目が「外国人」でもみんながオープンマインドじゃないよね。日本人と一緒だなぁ。
一気に親近感が沸きました。

それにしても仕事もしながら週に5時間勉強に費やすというのはなかなかの犠牲だと思っています。
彼らは仕事で遅刻しながらもちゃんと授業に出ます。
出産の1週間前まで授業に出続けたお母さんもいます。
大きなお腹をさすり「はぁ〜」とため息を5分に1回くらいつきながら問題を解いていました。


彼らの発音はめちゃくちゃスペイン語なまりで、自己紹介すら何と言っているのか分からないほど。
この発音ではおそらく普段の仕事にも支障をきたしている…かもしれません。

それでもこの国で仕事を得て、市民権を取ることを目指してここに来ています。


私は彼らよりおそらく発音は良いですが、仕事の見つけ方すら分からずこの国に住んでいます。
私の能力的に仕事ができないならせめてボランティアをやって経験をしたい、家族仲はよいけれど子どももいつかは手を離れるし最終的に子どもの足を引っ張るうっとうしい母になることだけは避けなければ…。
少し自分語りで話がずれました。


このように様々な事情を持った人たちがそれぞれの目的を持って学校に通っています。
私は市民権を取りたい人ではないのですが(日本国籍を放棄することを意味します)、自宅近くで教育が受けられて、仕事を見つけるきっかけに少しでもなれば…と思って参加しました。
学校の目的とは異なるので「対象外です」と断られるかと思いきや、入学が許可されました。

ESLと一言でいってもニーズはバラバラです。
そのためただ授業に参加するだけでなく、少しでも仕事への手がかりを求めて色んな人に声をかけてみようと思っています。

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