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短編小説と呼ばせて

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2,000文字程度の作品です。短文で読みやすく仕上げています。
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#超短編小説

好きなもの 気になるの【短編小説】1300文字

つやつやしたイチゴが真っ白なお城に鎮座しているようなショートケーキ。 月の光が水面に映り…

イツキ 彩
1年前
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僕は君の幸運を祈る【短編小説】1400文字

会うのが週末だけになっている。 これまでは平日の仕事終わりに会うこともあったが、最近は忙…

イツキ 彩
2年前
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僕の気になる彼女は(Final Ver.)【短編小説】2000文字

お盆になるとクラゲが出るから海に入れない、らしい。 だからお盆ぐらいからプールは混む、ら…

イツキ 彩
2年前
20

僕の気になる彼女は(タクミVer.)【短編小説】1000文字

夏休みが始まった。と言っても最初は補講。高校生っぽい。 去年までは暑い体育館でシャトルを…

イツキ 彩
2年前
10

僕の気になる彼女は(イズミVer.)【短編小説】1300文字

火曜日と木曜日は部活が終わった後に自主練をする。シュート練習だったり、個人技を磨いたり。…

イツキ 彩
2年前
8

僕の気になる彼女は(アツシVer.)【短編小説】1100文字

気になる子がいる。登校時のバスが同じ子だ。 たまたまバスで話す機会があって、そのまま一緒…

イツキ 彩
2年前
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カナリヤ【短編小説】1300文字

自分の作品が世に知れ渡るようになった。 新刊は特設コーナーを設置してもらえる。そこには自分のサイン。 テレビアニメ化もされた。キャラクターのグッズも販売されている。 有名になったのだ。 僕の彼女は都内で営業職をしている。何を売ってるの?と聞いたら「病院で先生たちが使うシステム。」と一言だけ返ってきた。よくわからない。 仕事をしている時間は人生の大部分を占める時間となる。僕は14、5年は机に向かうか、作品のために取材をするか、寝るかだった。 食事を疎かにしていたら痩せすぎて彼