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要約版 幸せになりたいエルフの冒険 第二話 エルフと人魚

エルフの女の子デフィーは、
友達のダークエルフの女の子
フィリアと一緒に、
幸せを探す旅に出ました。

旅の途中
グラン湖に通りかかるデフィー達。
湖の周辺は
数日前の嵐の影響で荒れおり、
近くからは誰かの泣き声が聞こえてきます。

デフィー達が
泣き声のする方へ近づいて行くと、
湖のほとりで一人で泣いている
人魚の女の子のメールに出会います。

デフィー達に対して
最初は警戒していたメールですが、
次第に心を開き、
泣いている理由を尋ねられると、
海に帰れなくなった為だと答えます。

メールの話では、
数日前の嵐の時に
海と湖が増水して繋がったので、
海に住む自分が
普段見ることが出来ない景色を見る為に
海から湖まで泳いで来たものの、
その途中で水が引いてしまって
海に帰ることが
出来なくなってしまったようです。

その話を聞いたデフィー達は、
メールを海に帰してあげることを約束します。

人魚のメールは陸上を移動できず、
更に水から長時間離れられないと言います。
そんなメールが海に帰る方法を
三人で考えている時、
デフィーにアイディアが浮かびます。

そのアイディアが上手く行くか
不安が有りましたが、
メールにお願いされたデフィーは
その方法を試すのに
必要な道具を取りに行く為に、
フィリアと一緒に一度家に戻ります。

しばらくして、
荷車と防水シートと
バケツを持ったデフィー達が、
湖のメールの所に戻ってきます。

そして荷車の荷台に防水シートを敷き、
その中にバケツで湖の水を溜めてメールを乗せ、
海まで移動することにします。

大量の水とメールを乗せた荷車は重く、
道中は嵐の影響で荒れていましたが、
三人で協力しながら進み、
何とか無事に海辺まで辿り着きます。

海に帰ってこれたことを喜ぶメール。
デフィー達は
砂浜を荷車で進んで波打ち際まで行き、
メールが海の中に入るのを手伝ってあげます。

メールはとても喜び、
何かお礼をしたいと
デフィー達に申し出ますが、
二人は必要ないと言います。

メールは、
もしデフィーとフィリアに
困ったことが起きたら、
今度は自分が力になると約束し、
何度もお礼を言うと
海の中へ帰って行きます。

海を見つめながら
メールが無事海に帰れたことを喜び合う
デフィーとフィリア。
その時二人は、
胸の辺りに暖かくて、穏やかで、
優しい気持ちを感じます。

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