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要約版 幸せになりたいエルフの冒険 第三話 エルフと魔法使い

エルフの女の子デフィーは、
友達のダークエルフの女の子
フィリアと一緒に、
幸せを探す旅に出ました。

旅の途中二人は、
人々で賑わうリカー港と言う
港町に立ち寄ります。
その港町には
大魔法使いになる夢を諦めた
若い女性の魔法使いの『イネルティア』が
暮らして居ました。

目標を失い、
日々に退屈しながら暮らしている
イネルティアは、
町の中でデフィーとフィリアを見かけると、
退屈しのぎにイタズラをしようと考えます。

港町で宿を探していたデフィー達は、
町の路地裏で道に迷ってします。
そこへ突然、
黒のローブを纏った小柄な老婆が
背後から話しかけてきます。
急に現れた老婆に驚くデフィー達に、
老婆は二人の心の中を読むように
デフィー達が幸せを探していることを
言い当てます。

またもや驚くデフィー達の前で
老婆は突然煙に包まれ見えなくなると、
その煙の中から
紫のとんがり帽子にマントを纏い、
黒のドレスを着たイネルティアが
姿を現します。

イネルティアは自分が魔法使いだと
デフィー達に知らせた上で、
デフィーに幸せになる魔法を
かけてあげると言います。

疑いつつも
幸せになれる可能性が有るならと、
イネルティアに幸せになる魔法を
かけてもらうことにするデフィー。

しかし、
幸せになる魔法をかけてもらっても
デフィーの身には
何も変化が有りませんでした。

魔法の失敗を疑うデフィー達に、
イネルティアは自分の魔法が
効果が有ることを証明する為、
デフィーを魔法で兎の姿に変えてから
元の姿に戻して見せます。

自分の魔法が効くことを証明した上で、
もう一度デフィーに幸せになる魔法を
かけると言うイネルティア。

最初の魔法で幸せになれなかったことを
気にしているデフィーは、
もう一度魔法をかけてもらっても
幸せにはなれないのではないか?
もしそうなら、
自分は幸せになることが
出来ないのではないかと不安になり、
迷ってしまいます。

しかし、
フィリアに諭され勇気づけられると、
デフィーはもう一度幸せになる魔法を
かけてもらうことを決めます。

イネルティアはデフィーに、
二度目の幸せになる魔法をかけますが、
一度目と同様に
デフィーは何も変化が無いと答えます。

二度の魔法でも
幸せになれなかったデフィーは、
やはり自分は幸せになれないのでは
ないかと落ち込んでしまいます。
イネルティアはデフィーが既に幸せか、
魔法の力では
人を幸せに出来ない可能性を話します。

デフィーは、
自分が幸せを感じられないから
幸せを探す為に旅をしていると言い、
フィリアは例え魔法の力でも
人を一方的に幸せにすることは
出来ないのではないかと推測します。

それを聞いたイネルティアは、
自分の魔法の未熟さを認めた上で、
夢だった大魔法使いを諦めて
魔法の勉強を止めた理由を
デフィー達に語ります。

理由を受け入れ、
デフィー達に話したことで
吹っ切れたイネルティアは、
諦めていた大魔法使いになる為
勉強し直すことを宣言します。
そして、
大切なことに気がつかせてくれた
デフィーとフィリアにお礼を言い、
魔法で幸せに出来なかったことを詫びます。

デフィーは謝るイネルティアに、
幸せは必ず自分で見つけてなってみせるから
大丈夫だと言います。

再会を約束したイネルティアは、
魔法でデフィー達の前から
姿を消して去ります。

魔法で幸せになれなかったデフィーが、
落ち込んでいるのではないかと
心配するフィリアに、
幸せは人から与えてもらうものではなく
自分で見つけてなるものなのではないか、
だから自分の幸せとフィリアの幸せを、
これからの旅でゆっくりと見つけて行こうと
デフィーは言い、
それを聞いたフィリアは安心します。

そして二人は旅を続けます。

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