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映画覚書き #16『パラサイト 半地下の家族』

あらすじ
日の光も電波も弱い、半地下住宅で暮らすキム一家。父のキム・ギテク(ソン・ガンホ)はこれまでに度々事業に失敗しており、計画性も仕事もないが楽天的。元ハンマー投げ選手の母チュンスク(チャン・ヘジン)は、そんな不甲斐ない夫に強く当たっている。息子のギウ(チェ・ウシク)は大学受験に落ち続け、娘のギジョン(パク・ソダム)は美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない。しがない内職で日々を食いつないでいる貧しい彼らは、皆、普通の暮らしがしたいと願っていた。ある日、ギウを訪ねて、受験を勝ち抜き今や名門大学生となった友人ミニョクがやってきて、留学する間、彼に代わって家庭教師をしないかと持ち掛ける。受験経験は豊富だが学歴のないギウが向かったのは、IT企業の社長パク・ドンイク(イ・ソンギュン)の自宅である、高台に佇むモダンな建築の大豪邸だった。偽造した大学在学証明書にさほど目を通す様子もなく、若く美しい妻ヨンギョ(チョ・ヨジョン)に娘ダへの部屋へと案内されるギウ。受験のプロのギウは少し授業をしただけで母と娘の心をすっかり掴んでしまう。帰り際、落ち着きのないパク家の末っ子ダソンは、紹介したい家庭教師がいると提案。後日、ギウは妹のギジョンを連れて豪邸を訪れ、ギジョンはダソンの美術家庭教師となる。どの家庭教師も1か月も続かなかったというダソンを恐るべき速さで手なずけ、二人はあっという間に一家の信用を得ていった。そして、ギジョンは次にある仕掛けをし……。

「MOVIE WALKER PRESS」より


ただのコメディ映画だと思って観てみたが
想像もしないラストに衝撃を受けた。
考えてみればただのコメディ映画がパルムドールを受賞するはずもない。
韓国の格差社会を皮肉ったものだろうが
あまり韓国に馴染みのない自分には
感心するだけでイマイチ実感がわかなかった。
エンターテイメントととして観ると物足りないが
社会風刺作品として観るとよく描けていると思う。
特に、大雨の時に出かけている家主が突然帰ってきて
家族がなんとか自分の家に逃げ帰るシーンでは、
階段や坂をどこまでもどこまでも下っていき
いわゆる底辺にたどり着くまでの描き方は一つの見どころだろう。
パルムドール受賞作品、一度は観ても損はないだろう。

スタッフ
監督、脚本 ポン・ジュノ
脚本 ハン・ジヌォン
製作 クァク・シネ
製作 ムン・ヤングォン
撮影 ホン・ギョンピョ
音楽 チョン・ジェイル
プロダクション・デザイナー イ・ハジュン
編集 ヤン・ジンモ
衣裳/スタイリスト チェ・セヨン
プロデューサー チャン・ヨンファン

キャスト
ソン・ガンホ
イ・ソンギュン
チョ・ヨジョン
チェ・ウシク
パク・ソダム
イ・ジョンウン
チャン・ヘジン

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