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5/4 紅い、村は焼かれた


いくつかの詩が出てくる。ー詩なんてものはかけたことがなかったー雨が好きだ。
冒頭が同じものが混在。修正。しめやかに、そして、しとやかに、
雨、鉄をならす。
ぬれた粒。
はじめ、遠くでおしゃべりの弾む老婆たちの声は明るく鳴り響いていたけれど
そのうちに、吠える犬と、飛び立つ鳥たちの群れによってかき消される
枠の内にある私という身体はその皮膚の内部にうずまく、混沌とした生気に触れていた。町は薄明かりの中に、早々と通り過ぎていく天気に置いていかれ、草露として残された球は誰も映し込んではいなかった。
凍え籠った室の中で、眼を塞ぎつむった先に見た、粉塵を纏う馬の群は
陸地に蹄の跡だけを残し私を少し大人にした。
夕映えに染まる山があの、村の子供達を焼いたことを私はもうこの眼で見ることはできない。
月が下弦に赴いた夜半、森のくぼみに降り立った男が放つ「たすけてください」の言葉に私が返答する。
あの紅を返して。
落ち行く紅が水面を揺らしている。
こだまする声が潮騒にあぶれる。
表皮を皺に包まれた老婆は
流行歌を口ずさむ。
ああ、あれはかつての残響だったのだ
ねぇ、何処にいってしまったの、あの額を濡らしたあたしたち、は。 


#gerbera
ガーベラ、多年草。4―9月花咲く。
#carnation #clavel
カーネーション、多年草。ナデシコ。イスラム教のアラベスク文様にしばしば使用。
#ciudad
#wave なみ、rippleさざなみ、waveletさざなみ、swellうねり、surgeうねり、undulationうねり、olaなみ、ondaなみ、rizoさざなみ、manejadaうねり
———
La ciudad está en el crepúsulo.
Quedarse atrás por la humedad que pasa.
Nadie se reflejó en el rocío de hierba restate.

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