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普通・当たり前と私

こんにちは。
こんばんは。
おはよう、そしておやすみなさい。

はじめまして、シーナと申します。
普段は会社で事務員をしたり、占いの仕事をしたりしながらゆるふわっと生きているパーソンです。

今でこそそんなにゆるふわっとしている私ですが、以前は結構生きづらかったです。
今日はそんな生きづらかったときの自分を振り返ってみようと思います。

テーマは、「普通・当たり前と私」。

私は、ずっと普通にならなきゃいけないんだと思っていました。
それはセクシャリティもそうだし、社会生活もそう。
だから大学を卒業したら企業で正社員として雇用してもらって、正規のお給料をもらって、ほどほどの年齢になったら結婚するんだと、ずっと思い込んでました。

実際のところは、大学を出て大学院修士を修了し、派遣アルバイトやアルバイト雇用で食いつないできました。
そして28歳頃から様子がおかしくなってきました。

朝起き上がれない。
呼吸が苦しくなる
わけもなく泣き出す。
疲れやすい。
攻撃的になる。

たぶん、焦りからだったんでしょうね。
30歳手前といえば、普通ならば結婚適齢期とも言われる時期。
それに、転職するにも、30歳までアルバイトだとどこの会社も正社員にはしてくれないのが現状です。

どんどん「当たり前」が遠ざかっていき、私はほとんどパニック状態でした。

人と違うということはわかります。
でも何が、どうして違っているのかわからなかったのです。
自信をすっかり喪失して、自殺を考えるようになった頃でした。

姉が、一人の占い師を紹介してくれたのです。

はっきり言って、驚きました。
私は占いを信じない人間でしたが、姉はそれに輪をかけて堅物で、とても占い師を勧めてくるような人ではなかったからです。

けれど、精神科に行くことをためらっていた私は、藁にもすがる思いでその占い師の元へ行きました。

その時のことを、私は昨日のことのようによく覚えています。
緊張でガチガチになっている私に、占い師さんはこう言いました。

「シーナちゃんはね、サラリーマン向いてないよ。なれるなれないじゃなくて、正規雇用で働く人じゃない」

そう言われて、私ははっとしました。
冷静に考えてみれば、会社員になる以外の生き方はたくさんある。
現に、目の前の占い師さんだって、会社員ではない働き方をしているじゃないか。

「シーナちゃん、お金のかかる趣味あるでしょ?」
「はいーーあります」

私にとってお金のかかる趣味。
それは、小説を書いて自費出版し、イベントで頒布すること。
オタク趣味というやつですね。

「それ、本業にしな。趣味にしてるのもったいないよ。才能あるから」

そんなことを言って頂いたのは、初めてのことでした。
あれこれ細かいことを質問しているうちに、鑑定時間は終了。
最後に、占い師さんは笑顔でこう言いました。

「大丈夫。シーナちゃんはしっかりしてるから。今は狭いかごの中にいると思いこんでるだけよ。本当はもっと思い切り羽ばたける」

私は放心状態で自宅に戻り、泣きました。
大丈夫ーー。
私はきっと、誰かにずっと、そう言ってもらいたかったのでしょう。
正社員じゃなくても。
結婚しなくても。
大丈夫だって、言ってほしかったんです。

それから、私は憑き物がぽろぽろと落ちていくのを感じました。

まず、正社員にならなきゃ、という焦りがなくなりました。
正社員じゃなくても稼ぐ方法があるなら、それを使用すればいいのです。
それで、今はアルバイト事務員をしながら占い師をして、いくつかボランティアに着手しながら小説を書いています。
来年の四月に公開を予定している企画などもあり、今はわくわくが止まりません。

そして、結婚しなければという焦燥感もなくなりました。
最近わかったことですが、私はパンロマンティック・アセクシャル。
恋愛感情はあるのですが、性的欲求を他者に抱くことがほとんどありません。
結婚にはほとんど付随してしまう肉体関係を持つことに抵抗があるのですから、結婚なんてできるはずもありません。
もちろん、互いに信頼できて、肉体関係を必要としないパートナーとならその限りではありませんが。

こうして、私は「普通じゃない」生き方を習得していきました。

今の私に「普通」を定義させたら、以下のようになると思います。
「自分を殺す、窮屈な籠の強迫観念。それさえなければ、もっと自由に羽ばたける」

以上、「普通・当たり前と私」の関係でした。

ご覧いただきありがとうございます。
シーナでした。

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