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33歳までの覚悟

妊娠したとき、私は29歳だった。あと数ヶ月で30歳になるという節目の年であり「30代は子育てで始まるんだなぁ」と思った記憶がある。

子どもがいる生活について、みんなが口を揃えて「大変だよ」と言うものだから、すごくすごく大変なんだろうな、と漠然と感じていた。

そして当時の私は、なぜか「33歳までは苦労する。その覚悟を決めよう」と思ったのである。

なぜ33歳だったんだろう?

33歳、っていうのはなんだか印象的な年齢なのだ。母は33歳でマイホームを購入したし、父は33歳のときに自分の母(私の祖母)を亡くした、からだろうか。

ともかく、妊娠当時の私の頭には「33歳がひとつの区切り」というイメージがあったのだった。

さて。私は6月の終わり頃、33歳になる。
この3年間を振り返ってみると、確かに苦労の連続だった。それも、今までの人生にないような苦労だった気がする。

責任、とか、自分の采配ではどうにもならないこと、とか。

しかし、この苦労は自分を大きく変化させた。まず、いい意味での「諦念」が生まれた。あきらめることで余白ができて、人に優しくなった。

一方で、これは嫌だということには、毅然とNOを突きつけることもできるようになった気もする。少しずつだけど。

あとは、体力がついた。体調のコンディションが悪いときは増えたけど、風邪とか熱とかには勝てるようになってきた。

それに、苦労を乗り越えてきたという自信というか、自分に対してのリスペクトも生まれた。これは人生のなかで初めての経験だった。

こんな感じで、腹を括って苦労をしてみたら、結構得たものは多かったように思う。今の時代には逆行する価値観かもしれないが、やはり「苦労」というのは人間の価値を上げるものだと思う。

苦労したすえ、33歳になる手前でマイホームが手に入った。家さえ手に入ればこっちのものである。「いい環境に放たれた私が発揮する力」はすごいんだぞ。

あー、思い返してみると辛いこともいっぱいあったけども、息子がこの世にきてくれて、びっくりするほどいい経験をさせてもらったなぁ。

「子は3歳までに、一生分の親孝行をする」と聞いたことがあるけど、まさにその通りだよ。ホントにありがとう。

なんだか今、よっしゃやったるでという気分である。



(Day.8)


▼昨日の記事。回転寿司という場所で気づいたこと。▼

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