★ 夫婦の冷却期に夫は不倫した

★ 夫婦の冷却期に夫は不倫した


子供が生まれたきっかけからか。
あの大喧嘩した後からなのか。
これ以上言っても無駄だと感じた瞬間からか。
夫に対して諦めたあの時からか。
浮気や不倫の未遂があってからなのか。
夫婦生活を拒んだからなのか。
拒まれたからなのか。

何かあったわけでもないが
夫婦であるふたりは、ある時期から会話らしい会話がなくなった。

気持ちを共有することが苦痛になり
生理的に・・・。

な時期もあったり
一緒には住んでいるが同居人のような関係になっていた。

夫に何かしてあげようという気持ちは薄れ
最低限のことをやっていればいい。
夫には何もしたくない。

熟年離婚もありかなぁと考える。
夫婦ではなく、同居人だとしても、夫は必要だし、離婚は今のところ考えない。

生活するためにと思えば、子供のためにと思えば、
我慢する余力はまだある。

夫婦生活なんて考えられないから
自己処理してくれるか、外でもいいとさえ思っている。

浮気でも不倫でもしてくれていい。
私が相手できないから誰がか夫の相手をしてくれたらいい。

夫に対してそれぐらい無関心であった。
そして夫婦は冷却期に入った。


その冷却期に夫の不倫が発覚した。
最初は『この人不倫できるんだ!この後どうするのかなぁ』と、高みの見物かのように、興味本位に夫を俯瞰して眺めていたのです。

関心がなかった夫。
浮気も不倫もしてくれていい。
誰がか夫を相手にしてくれたらそれはそれで私が相手しなくていいから楽だと思っていた。

しかし、日に日に、高みの見物とは行かず、妻の心は変わっていくのです。

『なぜ私が傷つけられなければいけないのか』
『クズ夫に不倫されたことが憎い!』
『汚らわしい夫と一緒に居たくない』

次から次へと波のように怒りが押し寄せてきた。


そして。

夫はどうしたいのか?
何を考えているのか?
女と一緒になりたいと思っているのか?
何がしたいのか?
夫は何時に帰ってくるのか?
帰ってきた時の表情や雰囲気はどうなのか?
ご飯を作った方がいいのか?それとも・・・。
挨拶はしない方がいいのか?


関心のなさの反動とも言いますか
逆の反動が起こり
常に夫を意識し考えすぎて行動できない妻がいたのです。

夫の顔色を伺ってしまうことに怒りを覚える。

夫の顔色なんて伺う私ではなかったのに
もっと強かった私だったのに
変わってしまった自分にも腹がたつ。

夫に振り回されている自分がいやだ!
私は何をしているの!
こんな自分ではない!
もっと堂々と生きていいはず!

なのに・・・。
それが今ではできない。
なぜか夫を強く意識してしまう。


妻はどっしりと生きていたと思っていたが
関心がない夫に不倫問題で、感情が振り回されてしまう。

本当の意味で
妻はどっしりと生きていたと言えるのか。

夫に関心がなく
何をしてもいいとさえ思っていた妻が
関心のない夫の不倫で、妻の地盤が緩んでしまったのか?


妻の地盤は
何によって揺れ動き
何が妻を苦しめているのか。


夫の不倫問題は大きいと言えますが
それ以上に妻の生きる地盤が緩んだ問題こそ
冷却期間に隠してしまった真の問題が隠されていると言えるのです。

不倫問題を扱いながらも
妻の地盤について話し合っていきたいと思います。


いとうゆうじでした。


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