コロナ禍で学童保育のオンライン化が早かった秘密
2020年2月の末。
学校は全部休校、保育所や学童保育は原則開けてください。
なんだー!
それ!?
学童保育業界はてんやわんや。
教育業界に比べて、働く職員の待遇はぼろぼろ。施設は狭い。子どもはくっつくのが仕事!ぐらいの中で、学校の休み、再開に合わせて、変則的に開けたり閉めたり。
感染させてはいけない、感染してもいけない。指導員さんたちのストレスはたいへんなものだったと思う。
終息するのか、拡大するのかそれもわからない。先が見えない中、会議や研修は軒並み中止になっていく。
この2019年度の終わり頃。
岡山県学童保育連絡協議会は、学童保育と作業療法士連携の全国展開のWAMの助成金3年目(単年度申請で3回目)だった。
計画していた講座もやるかやらないと全国で取り組んでいた人たちに確認した。
助成金ラスト。今なら使えるけど、対面はリスクがある。いや絶対、兵庫県たつの市のNPO法人いねいぶるの宮崎OTの話を聞きたいんだ!
と当時尾道市で活動していた瀬戸さんが粘る。
今思うと、不思議だけど、あのオンラインはまだ珍しくて、よっぽど進んだ人たちがやってるぐらいの時に瀬戸さんは経験者だった。
来てもらえないなら、オンラインでやっちゃお!
怖いもの知らず。
ちょうど同友会の若手の人たちもオンラインに取り組んでた頃だったのでサポートしてもらいながら、年度末ギリギリにやってみた。
しかも、今でもためらうハイブリッド。笑。
尾道の現地の島にも集まるわ、全国の学童保育関係者やら、作業療法士やら、理学療法士やら、弁護士(保護者)やら。
コロナの不安、オンラインへの関心、何より、宮崎OTの話が聞いてみたい。
会いたい、やりたいは最強!
やれるじゃん!私たち!
ってことで、練習やりまくる。
おもしろいのは、オンラインの練習はひとりじゃできなくて、二人でもテレビ電話に過ぎないから、あんまり意味がない。
なんとしても3人以上、同時間に集まる必要があった。
Facebookで叫んで、知らない人同士で3人で練習したりしたなあ。
おかしい。
できるできると調子にのって、今度は、大規模80人ぐらいの会議の運営を練習しちゃおうと、またまた人気者の宮崎OTの協力(無理やり)を得て、子どもの日にイベントをやってみた。
オンライン会議の実施練習が主の目的だったが、テーマもまたよかった。コロナ禍をどう過ごしていくかを始まって3か月目ぐらいにみんなでわいわい語らっている。(ブレークアウトルームの運営練習もしないといけないから。)
学んでやってみる。
やってみては、学ぶ。
これを毎日やっていた4-5月。
6月には日曜ごとの講座をやった。
毎年、この時期は全国10ヶ所ぐらいで指導員学校をやっているから。
学びを止めてはいけない。
指導員という仕事は、学び続けてこそできる仕事なんだということもアピールしたかったし、孤立してはダメなんだよ。
OTITは、2020年5月末に顔合わせ。6月スタート。
毎週やっちゃえ!
せっかくここまで進んだ作業療法士連携の灯火をコロナ禍消したくなかったから。
このコロナ禍でのオンライン練習を支えてくれたひとりが平城OT。
平城さんが奄美大島という島にいて、研修の機会がない、島外に行くには時間とお金がかかる。ならば!と、とても早くからオンラインに取り組んでいたのだ。
で、その教えを乞うた訳だ。
ちゃっかり、しっかり、とことん。
(作業療法士連携の恵みのひとつ)
オンライン化でのおもしろ話は、まだまだたくさんあるので、覚えているうちに記録しておこう。
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