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タメにならない薬の話

こんにちは、あきおです。
はじめての方は初めまして。

何を書こうか悩みましたが、ひとまず自分の専門分野の話を…
今回は、薬ができるきっかけに関する話です。


まず薬の効果には主作用と副作用というものがあります。
それについては、こちらの方が詳しく書いていらっしゃいます。
まだ読んだことのない方は、そちらを先にお読み頂くと、
今回の話の中心となる副作用について、詳しく知ることができます。
非常にわかりやすいのでオススメです。

では本題に。
皆さん『バイアグラ』という薬は、名前くらいは聞いたことがあると思います。

割と有名な話ですが、この薬、実は狭心症の薬として開発されていたんです。
ただ、臨床試験でその効果はないと判断された悲しい過去を持ちます。

しかし、その臨床試験で、衝撃の副作用が発覚します。

初期の健康成人男子を対象とした試験において、被験者から 陰茎勃起の発現が報告されていた。
(引用元:バイアグラ錠インタビューフォーム・開発の経緯より)

初期の臨床試験というのは、健康な20代男性が対象になっていることが多いです。
たとえば大学生とか。
そんな方々にそんな副作用…


ここからは私の想像ですが、
『何の薬だかよくわかんないけど、
薬飲んだらギンギンに元気になった!』
とテンションの上がる若い男性…

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そしてそこは病院…
臨床試験中は外に出られず悶々とした日々…
あぁ、何やら薄い本ができそうです…
…っていうか誰か描いて…


このように、バイアグラの例は、副作用の中でも(人によっては)プラスに働いた例です。
ただ厳密には、気持ちを高めるような効果はないので、
飲んだから悶々とするってわけではないです。
ただただアレが元気になるだけ。

で、男性ならわかると思いますが、若い時にいきり立って収まらないのは、
思ったよりしんどいですよね。
そういう意味では、れっきとしたマイナスの副作用です。

それはともかくとして、その発見をきっかけに、EDの薬として
本格的に研究・開発され、現在に至る、という流れです。


薬の話は小難しいようで、でもよくよく考えてみると、
結構おもしろい話が転がっています。

こういった薬のことから、あまり目立たない薬剤師の仕事にも
興味を持って頂けたらありがたいです。
こんな不真面目な薬剤師他にいないから安心してね!!


最後までお読みいただきありがとうございました。
またタメにならない話、考えておきます。

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