連作短歌「平積みの本」(2023.12.31 X投稿)
不安しかなくて真ん中を歩けない深夜のラジオは仲間じゃなくて
計画は何度も壊せその度に戦略を練る 艶のある糸
もうみんな何かを分かっているらしい いくつかあった苦手な飲み会
バランスは乱れて実家の居心地が微妙に悪い二十五の年
リビングのソファに寝転がっていて温風当たらず僅かに寒い
心臓はうねり将来が不安 夜は一気に気温が下がる
まだやれるではなくてまたやりたいと言った 結露で濡れる窓枠
平積みの本を跨げば来る明日もっと深くに二〇二四
(2023年12月31日にXに投稿した連作です。2023年はたくさん悩んだ一年だったように思います。色々なことに悩んで、それでもなんとか走り抜けられました。たくさんのことをやらせてもらい、たくさんの人に見守ってもらい助けてもらっていることを実感する一年でもありました。2024年はびかびかと強く輝く一年にしたいです。更なる躍進を見守っていただければと思います。)
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