連作短歌「茹で海老の夢」(2024.5.7 X投稿)

新しいハンガーラックの注文もできないぬめり気のある疲労

細く弱い雨に降られて思い出す傘をバックヤードに忘れた

茹で海老の模型が棚に入ってる疲れて見る夢じゃない十四時

どちらかといえば仕事はできてない方です赤と青なら赤です

ふでばこに入れた一番の消しゴムみたいな何かを昨日なくした

同僚の名前を覚えられないで「ねぇ」と何度も後ろから呼ぶ

最果てで誰かに会いたい二十二時、バイトを終えて乗るモノレール

新しい仕事に変わってから一ヶ月弱経ったタイミングで詠んだ連作です。引き出しから茹で海老の模型が出てきたことが本当にあり面白かったです。なんで?って今も思ってます。毎日てんやわんやだけど楽しい職場だと思います。


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