DAY205 難解なゲームを解いている気分。

今年のはじめに、意匠登録出願をしたものが、先月下旬にリジェクトされた。

特許権という類いのものゆえに、落ち度のない状態で登録する必要があるのはわかる。そのために書類作り直してね、って内容なのも分かった。

しかしながら、書いてることは一度読んだくらいでは到底理解できない。古文書なの?ってくらいにわかりにくい。同じ令和に生きる日本人が作成した文書なのかと思うと、何ともおぞましい。

とはいえ、一度知財窓口に相談して、ひとまず何となく理解することができた。
そして改めて作り直すのに、特許庁の出す意匠登録出願ガイドラインを見てみたら、PDFで190ページ。もはやめまいがする。

その中で自分の出願に関係ある部分をプリントして確認する。それに合わせて文書や図面を作り直す。

心の中では3割くらい気持ちが折れている。別にこんなことしてまで特許権取らなくてもよくね?と思っている。その反面で、こうなったら意地でもやってやらぁ!みたいなわたしも登場している。もはや、ゲーム感覚である。

そんなんで、夕方から作業を始めて、全然終わらなくて夜が更けそうになった。クリアは持ち越しだ。準備して、再び知財窓口に行かねばならぬ。リミットは近い。そしてあっさり通過してもらいたい!

弁理士さんにお願いしたくなるのも、分からんでもないな、というのが今の気持ち。
自分でやってやれなくもないことでも、労力とか知識とかを思うと、その道のプロにお願いするのが一番はやくて確実だ。

そんな話を旦那さんとしていたら、すべての仕事は誰かの代行業という気づきが生まれていた。デザインの仕事だって、できない人の代わりにやるし、お弁当屋さんも保険屋さんも、福祉サービスだって、自分でできないことをお願いしている。

デザインのお教室内でも言われたけれど、自分でやってみてその大変さが身に沁みるからこそ、お願いすることの大切さや尊さが芽生えるのだと思う。できないからやんない、じゃなく、まずいっぺん体験してみることも、相手を尊ぶための大切なフェーズだ。

意匠登録できたところで、誰かにアドバイスするとしたら、弁理士さんに行ったほうがいい!と言ってしまうだろう。でもやっぱり、一度くらい体験してからのほうが、自分の理解度も上がるし尊さが全然違うから、1回くらいは味わうことを薦めようと思う。

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