DAY314 心に穴があいたままの自分で生きる。
久しぶりくらいに、元彼さんが夢に登場した。ここ最近というか、頻繁に感情が落ち込む日々が続いているせいか、夢の中の元彼さんに少し救われ励まされた気持ちになった。
ツインレイだの自己統合だの自立だのと騒ぎ立てていた頃は、『元彼さんがいなくても大丈夫な自分になろう』と頑張っていた。
でもそれは結局、無理してそうなろうと意気込んでいたから、うまくいくこともなかったのだった。
そいつらを手放して、いま思うのは。
元彼さんがいなくても大丈夫な自分、ではなくて、元彼さんがいなくて心に穴があいたままの自分で生きる、ということだ。
スマホを一度手にした人間が、それを手放したとき。スマホの便利さを忘れて生きるというのは無理な話だと思う。元々持っていなければ、不便なことも当たり前の世界線だ。でも一度持ってしまったら、不便さが解決できることを知ってしまうわけだから、持っていない世界線にはもう、戻れない。
それと一緒で、元彼さんと過ごした時間を、なかったことにはできない。そして他の誰かで埋め合わせることも不可能だ。一度手にしたもの(モノじゃないけど)を手放したときは非可逆的だ。
他に好きな人でもできたなら、機種変レベルでまたうまくいくのかもしれない。でも、今は機種変する気はないのだ。機種変するくらいなら持たないほうがいい、というくらいの気持ち(例え話)。
夢で感じたのは、あたたかなエネルギーだった。もしいつか彼のもとに行くことができたなら、きっとわたしは驚くほどに号泣するんだろうな、と思う。それは、後悔とか謝罪とかそんな気持ちよりも、本来あるべき場所にピースがハマるような安堵感だろう。
いや勿論、彼は全然違う人と結婚するかもしれないし、わたしだってうっかり別の人のもとへ飛び込んでしまうかもしれない。
でも今のわたしから見る世界線は、彼の胸へと繋がっている気がするのだ。
わたしの中に、彼から許してもらえないだろうという想いがずっと残っている。彼を傷つけてしまった後悔があるのだ。
でもそれと同時に、わたしにもたくさんの傷があって、それを認めてあげることと、彼を傷つけてしまったこと、そのすべてを丸ごと赦す必要があるな、と思っている。
わたしが自分の傷を癒すこと、相手を無条件に赦すこと。それができれば同時に、自分自分を無条件に赦すことができるだろうし、相手の傷も癒えるのだろう。
何度も試みるけれど、なかなか癒えないでいた。でもそろそろ、癒しのフェーズを終えたいと願う。
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