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タロットのこと

物心ついた頃から、占いは好きでした。
毎月読んでいた漫画雑誌に載っていた星占い、
占い専門の本も買ってもらいました。
付録のおまじないの冊子が宝物だったり。

占いって、妙に惹きつけられる魅力がある。
不思議で、謎めいていて、神秘的で。

幼い頃は、そんなふんわりとしたものでした。

タロットを知ったのは、ある漫画がきっかけでした。
自分でも実際にやってみたくて、
タロット読本のような解説本と、タロットを買ってもらいました。

でも、興味があったのは最初だけ。
本を読んでもイマイチ。
難しいし、意味が分からないし、ぜんぜんピンとこない。

タロットも、本も、部屋の本棚にしまわれました。


占いは好き。
でも、占い師になろうとか、なりたいなんて、一度も思ったことは
ありませんでした。
占いは、占ってもらうもの。
そう思っていました。

ところがあるときから、
私の周りで「占い師さん」の存在がチラつき始めます。

ちょうどいいタイミングで、トークイベントを見に行くことがあったり、
ちょうどいいタイミングで、講座の存在を知ったり。

その都度、
いやいやいやいや、占い師にはならないって。
なんて、自分で自分に言い聞かせていた時期がありました。


それなのに、
そんな自分の気持ちとは関係なく、
タロットを学ぶ運びになっていきます。

こちらへ進んでいるはずが、道自体が私の体をそちらへと押しやるように。

そちらへ進む意思がないのに、いつの間にか次の展開が用意されている、そんな風に私はタロットを学び始めました。


幼い頃、ちんぷんかんぷんだった、タロット。
年を経て、学び直すことになりました。

学びやすく工夫された講座との出会いは、
「今」が学ぶときだったのだと思えました。


占い師になるつもりなんて、まったくなかったのに。

そうなんです。
その気持ちは、正解でした。

占い師になるために、タロットを学んだのではなかったのです。


タロットは、もちろん占いのツールです。

けれど、私にとってのタロットは、単に占いのツールに留まりません。

私にとってタロットは、
「今」の心を可視化するためのツールであり、
「今」の心が引き寄せる未来を予想するためのツールであり、
「今」の心が目指したい未来に気づくためのツールです。

タロットは、「今」伝えたい「核心」を見せてきます。
そのカードが見せる「真に伝えたいこと」に、
無駄はありません。

それ以上でも以下でもない。
必要充分。

的を射て、シンプル。


私は、タロットで占いをできますが、今でも自分は占い師ではないと思っています。

私はタロットを読む人。
タロットリーダーです。

占いという概念に感じるような
不思議さもないし、謎めいてもいないし、神秘的でもない。
むしろ、
わかりやすくて、率直で、現実的です。


ただ、

タロットはスゴい。

それは、タロットを扱う人なら誰でもそう感じていると思います。

本人も知り得ない潜在意識を掘り出してみたり、
話に出てこなかった事実を当ててみたり、
そのスゴさは、ある意味、神秘と言えるかもしれません。

思いがけない伏線を回収してきたり、
予想外の答えを導き出したりと、
セッション中のびっくり体験は何度もあります。

そのスゴさも、ある意味、不思議と言えるかもしれません。

そして、そんな摩訶不思議なカラクリは謎めいているとも言える。


私は占い師になるためにタロットを学ぶことになったのではなく、

「心」の中に眠っている「核心」
「心」の中に閉じ込められている「真実」
「心」の中に隠れている「本音」

それらに焦点を当て、
その「心」のありのままを見つめるために
タロットを用いることを
私の中に昔からいた「私自身」に勧められたのかもしれません。


いずれこうなることが分かっていた、「私」に
突き動かされるように、
がっつり学びを深めていきました。

タロット=占い

そう思っていたから、占い師にはならないのになんで?
と思いながらも。

それなのに、タロットを身につけることを止めなかったのは、
必要だったからでした。


私にしかできないことをしたい。
私だからできることをしたい。

ずっとそう思っていた私に。


「私らしく」生きていきたい、私に。


「私らしく」生きる世界を創るために。




~創造しよう、Happyな私が生きる世界~
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