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ブランディング塾⑦まずは持ち歩こう!

時々、作家(モノヅクリ家)や作家(執筆業)、画家、書家、ヴェンチャー社長など
異業種だけれども符号の重なる人たちの集まる気楽な呑み会に参加させていただいています。
そういった場で出会った画家の卵の方であったり…、
個人的におつきあいのあるデザイナー志望の友人であったり…、
一緒にお仕事をしている作家(モノヅクリ家)であったり…、
「どうすれば仕事をもらえるか(増やせるか)」という相談をよく受けるのですが、
結局こちらとしては同じ話をしているな~と思うことが多いです。

「まずは可視化しよう!」

例えば、アクセサリーやバッグ、服など、身に着けるものを作る方は、
自分が外出するとき人目に触れるときは自らがマネキンになるべし。

どこでチャンスやご縁があるかわかりませんから、
「作家さんなんですか?どんなものを作ってるんですか?」
なんて話になった時に「今つけているこれです」と言う以上に説得力はないでしょう。

以前まだ若かりし頃、うっかり自分のアクセサリーをつけて出掛けなかった時に
たまたま話が弾んだ洋服屋の店員さんに作家だと言ったところ
「今日のピアスも自作ですか?」と聞かれて
「今日は…あ、何もつけてない」となった経験があります。
それ以来、必ず自作・もしくは自店舗取り扱い商品は身に着けるようにしています。

バッグなど一点は必ず持ち歩く物の作家さんは逆にアピールチャンスなんです。
絶対にそこに目が行くアイテムですから。
以前、駆け出しの作家さんが「このバッグこの間一緒に出店してた〇〇さんの新作で♪」と嬉しそうにお披露目をしてくれたことがあるのですが…
自分ではなく他人の営業をしてどうするの~?とズッコケたことがあります。
そもそもその人がバッグ作家だと知っていたら、自作を持っていると周囲は思っていますよね。
その認識がないのも問題ですね。

そして、デザイナーや画家の皆様、ポートフォリオといかないまでも
スマホやタブレットですぐに見せられるようにしておきましょう。

先日「テイストが定まってなくてポートフォリオが作れない」ととある画家の卵さんがおっしゃいました。
だったらポートフォリオを数冊に分ければ良いだけ。
AでだめならB、Cという展開も出来ますよ…という逆手に取った強みにしてしまえばよいのです。

作家(執筆家)の方でもWネームで、違った作品を世に出したりしていますよね。

ところがお返事は「はぁ」。響かなかったようです。
では、スマホに作品はないのかと聞くと「あったかな?」と。

おいおい、旦那や奥さんの写真じゃあるまいし。
もったいぶらずにしっかりまとめておこうよ!と。
聞いた側としては苦笑いですよね。

そこで「これです」と見せてくれたら…
もしかしたら私がお店や家に飾る絵を探していて「いいね」ってなるかもしれないのに…。

日本人は奥ゆかしい…そういうところからも
「これが自分の手掛ける作品(商品)です」と言わない人が多いのかもしれません。

ですが、自分の才能を仕事にしている人は当たり前にやっていることなんです。

とにかくまずは、持ち歩く!
可視化する。
できれば手に取れる状態にしておく。

仕事として最低限のことだと思っていただきたいところです。

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