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夏の旅①パリ・マレ地区

ドイツから向かったのはパリ。私たち夫婦お気に入りのマレ地区で、セーヌ川沿いに小さなワンルームのairbnbを借りた。マレ地区とは、もともとは移民が多く住む場所でしたが、今では流行の発信地となり、ポンピデューセンターや、Merciもあります。

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私たちが借りたアパートは、エレベータなんて無く、階段で4階まで歩き。疲れたけれど、でもそれがなんだか本や映画の中に出てくるようなパリ暮らしで嬉しかった。最近読んだ本に『パリジェンヌは、毎日階段を上り下りする上、大型スーパーではなく、マルシェで野菜は八百屋へ、お肉は精肉店へなどと専門ごとに買いものに歩いて行く分から、生活の中にエクササイズからあり、太りにくい』と書かれていた。それに影響されて?ひたすら散歩した今回の滞在。消費としてのパリジェンヌ像かもしれないけれど、きっとパリでしか味わえない体験なはず!と、浮き足たった。

食料調達には、週末のマルシェと、bio c’bon。毎日ぺちゃんこにしたような、ぶさいくな桃を食べて(doghnut peachやflatpeachと呼ばれているみたい)、夕暮れ時に、川沿いで夜のピクニックをするのがお決まりだった。ワイングラスにはドイツの植物療法士ヒルデガルド のレシピそのままのコーディアルを炭酸水で割って飲むのが、私たちらしくてなんだか可笑しかった。笑

アパートでささっとご飯をまとめて、スペースを陣取る。夕焼けから日が暮れて月が出てきても喋り続けた。周りでは、20〜30代の若者たちが、友人や恋人たちとお酒を空けていた。特別にお金をかけているわけわけじゃないのに、精神的にも時間的にも経済的にも、幸福と自由を手にれたかのような大きな気持ちになった。笑 パリの魔法にかかるってこういう感じなのかな。ヘミングウェイの移動祝祭日の有名な一節「幸運にも、若い頃にパリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこで過ごそうとも、パリはついてくる。パリは異動祝祭日だから」を思い出しながら、このあとの私の人生にもパリがついて来たらいいな、なんてぼんやりと思った。

夏の湿った空気の中、ワイワイというよりもガヤガヤとした雑音がとても心地良かった。

徒歩圏内にある、おすすめのお店をいくつか。

Le Comptoir Général :まるでタイムスリップしたかのような秘密基地Bar。写真は入り口。

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La Cave à Michel :同じ並びに、Le garopinという本店のレストランがあるけれど、おすすめはこちらのカジュアルな雰囲気の方。ビオワインの品揃えがよく、目の前で料理するカウンタースタイル。流行りの、「ビストロノミー」的存在と、地元の友達に教えてもらった。ビストロノミーとは、ビストロ(食堂)×ガストロノミー(美食)で、お値段は安いけど、質は、間違いありませんよ!っていうカテゴリーなんだとか。

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DU PAIN ET DES IDEES:有機小麦を使った、スカイブルーが目立つ有名パン屋さん。名物はピスタチオとチョコレートのロール(写真手前右)とアップルパイ、Pain des amis(パンデザミ)とのこと。Pain des amisはここのお店が登録商標をしていて、さらに可愛いのが「友達のパン」という意味なところ。ここの店主は20年前に脱サラして情熱をもってパン屋さんを始めた!なんて素敵なエピソード付きでもある。

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