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仕事を通してみるスキー3 -リゾート-

「仕事を通してみるスキー」シリーズ、お次は一番身近な存在である、「リゾート」から考えていきます。

リゾートの特徴

まずリゾートは基本的に中山間地に立地している。自然に雪が降るエリア、もしくは人工降雪でも雪が解けづらい気温のエリアに集中して存在している。北海道や東北であれば、近くの街にスキー場があることが多いと思う。代表的なリゾートで言えば、北海道ニセコエリアや、長野県白馬エリア、野沢温泉村、新潟県湯沢エリアなどが大きなスキーエリアとなる。
また、経営主体も大規模なことが多い。西武グループ(軽井沢プリンス、苗場プリンスなどプリンスを名が付くことが多い。)や、東急リゾーツ&ステイ、日本駐車場開発、星野リゾート、マックアースグループなどが代表的な日本のスキー場を経営しており、その一個一個は規模が大きい。ということは、雇用力も大きく、仕事として携われるチャンスが多いとも言える。

リゾートの中の仕事

リゾートの仕事を分類していくと、大きくは下記のようになる。
・本部・営業・企画・マーケティング・経理
・索道系(リフト係やパトロール隊など)
・整備系(ピステンを動かす人や、除雪スタッフ・パークディガーなど)
・スクール系(スキースクールやスノーボードスクールなど)
・窓口系(チケットの券売やサービスカウンターなど)
・売店スタッフ
・レンタルコーナー
・レストランスタッフ
・ホテルスタッフ

書き出してみると、まだまだ他にも仕事があると思ったが、代表的で皆さんがすぐ思いつくものだけにします。(アバランチフォーキャスターなどめっちゃ憧れる仕事もあったり。。)リゾートバイトなどでシーズン中や冬休み期間中だけ住み込みで働くということもできる。

スキー業界の入り口としての「リゾート」

筆者はリゾートバイトではレストランスタッフ・ホテルスタッフを経験し、シーズンを通してはスキー場パトロールとして働いていたことがあり、その後仕事の繋がりで本部スタッフの方々と日々やりとりをしているのですが、見えている範囲で考えてみると、リゾートからキャリアをスタートする場合、どこから何を目指せば良いのか考えてみる。
最初は索道系からスタートした方が良いのではないかと思う。
なぜなら、スキーリゾートとして中核のサービスを支える部門ですし、この部門の人がいなければリゾートは回らないと思うからです。その中でもパトロール隊はオススメだ。日々、コースの状況を把握し、滑り手の安全を保ち、一般には入れないエリアまでスキーで作業に向かうことも多い。スキー場の全体を日々見回り、お客様とも触れ合う時もあり、なにより自分の滑るスキルの向上になる。
パトロール隊を取りまとめる立場の人は、本部の社員であることもあり、本部スタッフへの昇進のチャンスも掴めるかもしれない。実際、滑ることの好きな本部スタッフたちは、日々自分も現場やコースに出て、状況を把握しながら、楽しく働いている精力的な人たちが多い。
そして、冬場だけ働く季節雇用の場合はバイトや契約社員までだが、リゾートにしっかりを腰を据えて働こうという意志があれば、夏場ではゴルフ場になったり、観光ロープウェイとして運営されている通年型のリゾートも多いので、ぐっとその会社にとって大切な人材になると思う。夏でもスキー・スノーボードのイベントでスキー場のPRに出張に出かけることもあるし、冬の修学旅行に選んでもらえるよう営業で行政や教育機関を回ることだってある。
毎年リゾートを運営されているスタッフ様にはいつも尊敬の念があるし、いつでもみんなが楽しめる環境を提供できるという裏に、物凄い努力があることを筆者は知っている。リゾート運営って尊いなぁと思っているし、筆者もいつか魅力なリゾートを経営したいと思っています。
都会に住んだり、販売職には自信がないのだけど、地元のスキー場だったら働いてみたいと思う方、是非お近くのリゾートのスタッフ募集を探してみてはいかがでしょうか。


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