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わたしの物語9


わたしと夫のラブストーリーを。。。


2005年の春❊

手話サークルがきっかけでささき先輩と出会ったわたし。


わたしにとって『ささき』という苗字には、すごく運命を感じたんです。


小学生のときにも、ささきくんって何人かいたんですが、、、なぜか『ささき』という苗字に敏感で、意識していました。


でも、出会ったささきくんたちは、なんか違う。。。

言葉にしようがないただ『違う』感覚でした。


それが、ささき先輩に会った春。。。

『やっと見つけた、ささきだぁ。。。』

そんな感覚になりました。


すごい不思議でした。


でも、ささき先輩とは、挨拶程度で話すだけで、仲良くなく。。。


喋りたいけど、喋れないもどかしい気持ちの日々。。。


ある時、母が『県民文化会館ってどこにあるの?』と聞いてきて、わたしも知らなかったので『今度誰かに聞いてくるね!』と返事。


《そうだ!ささき先輩に聞いてみよ!!!母さんナイス!!!》


そんなことがきっかけで、ささき先輩に話しかけることができました。


『ささき先輩!わたしの母が県民文化会館の場所がわからなくて、わたしもわからないんで教えてください!』


『えっ?あっいいよ!今度地図書いてくるね!』


そう話が進んで、地図を書いてきてもらえました。


細かく書かれた地図を見て、すごい親切な先輩だなぁーと。。。ちゃんとお礼言わなきゃと思い、流れでメールアドレスを聞きました。


『地図ありがとうございます!母がわかりやすかったって!喜んでました!』


それからは、メールのやり取りを毎日のようにするふたり。


文通をしているような関係になりました。


お互い書くことも好きで、ちょっとしたなんでもない内容の手紙を靴箱を通して送りあってもいました。


2005年の夏。

夏休みということで学校はお休みだから、メールだけの文通。


いきなりピタッとメールの返信が来なくなったんです。


《どうしたんだろう?嫌われたのかな?》


全く返事がない1週間。


文通してただけ。


彼氏でもない。


だけど、毎日メールしてたのに。。


いきなり無視って。。。


いろんなことを想像するわたしは、不機嫌になっていきました。


1週間後。。。

«プルルル。。。プルルル。。»


電話?誰だろうと思いとると、ささき先輩!!!


『えっっっ!?』

って初めて電話越しに話すのでびっくりして。。。えっ!?って出てしまったわたし。。。


『ごめんねー!!!サマーキャンプに参加してたから!携帯持ってなかったんよ!』


というささき先輩。


『なんで教えてくれなかったんですか?いきなり連絡来ないからびっくりするじゃないですか?!!!』

という怒り気味なわたし。


『ごめんごめん!お詫びにドライブに行こう!』


『行きます!!!』


という、ちょっといきなりな会話をし合うふたりでした。


初めてのデートは、船に乗って鹿が沢山いる島へ。


鹿と群れたり。

ソフトクリーム食べたり。


ベンチに座って、海を眺めながらおしゃべりしたり。。。


わたしにとっての、ファーストキスな時間でした。


それから毎日、またメールをしたり、デートしたり。


勉強教えてもらったり。


ふたり時間が当たり前なときでした。


ある日、わたしの月経が止まるというハプニングが!!!


《どうしよう。。。》


《もし、赤ちゃんとか出来てたらどうしたらいいんだろぅ。。。》


そんな不安が、親にも伝わってしまい。。。


『ささきくんを呼びなさい!』と。。。


娘の心配は頂点に。。。母が祖母にも相談をしてしまい。。。


わたしも渋々、ささき先輩に事情を説明しました。家族の特徴も伝えて、ささき先輩が行けるということで。。。


違う日に待ち合わせをして祖母と母とささき先輩とわたしでファミリーレストランへ。


祖母が『ささきくんは、和果ちゃんをどう思ってるんですか?この子はわたしが大事に育てた孫です!ここまで大きくして、専門学校通わせてる時に、もし赤ちゃん出来てたらどうするの?』


ささき先輩は、迷わずこう言ってくれました。


『僕は和果さんを愛しています。結婚します。赤ちゃんが出来ていても育てます。』


母も、わたしもびっくりで声も出ない。。。


祖母が『そうですか!エリ(母)よ和果よ、ほんと素敵な人見つけたね!!!この人だったら大丈夫や!』


えっ。。。


びっくりしたまま、母も祖母もレストランでささき先輩と食事をしながらいろんなことを話して笑って解散しました。


順番が逆でしたが。。。その後検査をして、妊娠はしていませんでした。


わたしが、もともと生理不順だったので、また不順になるタイミングだったみたいです。


母も祖母もせっかちで、わたしもそれに似てせっかちで。。。すごいささき先輩にお騒がせしてしまいました。



そして落ち着いてから、ふと思ったんです。。。



あれっ。。。わたし。。。



そういや、彼女なの?


告白とかされてないのに。。。



というか。。。


わたしより先に祖母に愛というかプロポーズを伝えてたじゃん!!!



と。。。興奮気味に思い出しまして。。。


勢いでささき先輩に伝えたら、


『でも、彼女でしょ?』

というささき先輩。


『わたしにとっては、ファーストキスの相手で、初めての彼氏ってことなんだから、もっとちゃんと告白とか、記念日とか欲しかったのに。。。』

。。。   。。。


『和果ちゃん!好きだよ!』


『わたしも!!!すき♡』


記念日は、5月22日が文通とかはじめた日だからその日にしよう。。。とささき先輩。


そうやって、ちゃんとお付き合いを改めてスタートしました。


自転車でふたりのりデート。転けて尻もちつきました。


プリクラもいっぱい撮ったなぁ。

ゲーセンとか今でも好きです。

カラオケとかボーリングデートも笑ってばかり。

次の春には、卒業してしまうささき先輩だったので、会えるときはいつも一緒にいました。


学生時代のふたりはこんな感じで、今思えば毎日がやっぱり特別でした。


懐かしいです。


またふたりのラブストーリーを書きたいと思います♡

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