「本音」で信用されたい

岡山市の職員をしている「てら」です。

世の中には「本音」と「建前」というものがありまして,どんな業種でも本音と建前を使い分けて仕事をされていると思いますが,それは行政の世界も同じです。
最近では,オリンピックの運営委員会の会長人事がありました。
僕は,別に誰がなってもいいんですけど,オリンピックの政治利用はダメということで,大臣を辞し,所属政党も離党されての就任,ということでした。

ただ,誰しも思っていることだと思いますが,

1 オリンピックの招致自体が政治である。
2 会長は政治家は辞しておらず,政治と無縁ではない。
3 大臣を辞し,離党をしても,オリンピックが終わったら戻るんでしょ?

というわけで,建前としての行動は正解なのかもしれませんが,コトの本質から言えば大臣を辞す必要も,政党を離党する必要もないと思うんですよね。
実務面を考えると,大臣との兼職というのは難しいと思うので,そこは政治に停滞を起こさないという観点から,必要なことだとも思いますが,正直,離党は体裁だけなんだろうと思います。
みんながそう思っているんだとしたら,その離党ってなんなん?って感じです。
野党からのツッコミどころになるのかもしれませんが,これも,そんなところにツッコミ入れてどうすんの?という感じがしますし,本質ではないように思います。

ただ,人のことを言っている場合でもなくて,仕事の中で建前を使わざるを得ない場面はそれなりにあります。
よくよく考えると,「本音で良くね?」と思うこともありますが,相手がそこを逆手に取ってくることもあるので,組織の人としては建前を話しておけば安心,という心理もあるんですよね。正直。

それでも,僕は,基本的には本音で話をするべきだと思ってはいるので,建前で話す内容から透けて見える本音が僕の信条に反すると感じたときは,「この人は信用できない」って思ってしまうんですよね。
あくまで僕が「感じた」だけで,的外れの可能性もあって,これは危険だとは思っているんですが,そういう人と話をするときはどうしても構えてしまいます。

そういうわけで,極力本音で話をしたいと思うし,本音を話してもらえる人になりたいなと思っています。

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