「メンター」は人生を変える

岡山市の職員をしている「てら」です。

学者さんというのはすごいもんで,当たり前のことを「当たり前」と考えずに,そこに論理的な何かがあるという仮説のもと,その仮説を検証し,立証して理論化していきます。
あらゆる学問はそんな感じで,何とか理論とか,そういう存在は●●と呼ぶとか,理屈をつけていきます。
このことがすごいなと思うのは,主観的な感じ方を客観的に伝えることができることです。

「人生を変える出会い」というものがあります。

僕にとって,その1人は「竹内昌彦」さん。
岡山の盲学校の元教師で,今は海外に盲学校を作ったり,手術を受ければ完治するのに,お金がなくて手術ができない海外の子どもたちが手術を受けられるようにするための援助活動をしたりと,精力的な活動をされています。

出会いは,長男が保育園のときの保護者会の研修講師として竹内さんが招かれたこと。
視覚に障がいがあるということでいろいろな苦労をされたわけですが,こんなことを言われていました。

「今,400人に1人は何らかの視覚障がいがある。これは,私に視覚障がいがあるおかげで,ほかの399人は健康な目を持つことができているということもできる。その399人が,健康な目を持っていることを当たり前と思わず,私のように苦労している人がいることに思いを馳せて,人生の1%でも,私のためじゃなくてもいい,自分以外の誰かのために使うことができたら,きっと,その人の人生は豊かになると思う。」

自分以外の誰かのために人生を使う。

あまりそういう概念を意識したことがなかったのですが,よくよく考えてみると,僕はあんまりそういう考えで動いたことはなかったなと思ったんです。
誰かのために何かをしているようでも,どこかで自分にとっての損得を考えていたようなところがありました。
ですが,この話を聞いたことがきっかけで,僕の人生は変わったと思います。
究極的に言えば,今,こうやってnoteの記事を書いているのも,竹内さんとの出会いがあったからです。

竹内さんは僕に対して,具体的にあーだ,こーだ言うことはありません。
竹内さんは,ただただ自分のやりたいこと,やるべきことをコツコツとされているだけです。
その背中が,僕の励みになるんです。

学問的には,僕にとっての竹内さんの存在を「メンター」と言うらしいです。

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