嫌な病気の先にあるもの

岡山市の職員をしている「てら」です。

世の中には嫌な病気がありまして,僕は高校生のときにその病気を患いました。見えるはずのないものが見え,聞こえるはずのない音が聞こえ,今の自分が本当の自分ではないと感じる…。

その病気の名前は「中2病」。

僕は中学までは勉強しなくても,授業だけで良い成績が取れていました。なので,高校入試も楽々突破して,普通に公立の普通科の高校に進学しました。
ですが,地頭が良いわけではないので,普通科高校ともなると,授業だけでは理解できません。最低限の復習くらいはしないとどうにもならないレベルなわけですが,そんな時期にこの病気を発症してしまったんですよね。

この病気が厄介なのは,「自分には秘めたる力があるが,今はその力を開放するときではない。」という謎の縛りがあって,やるべきことができなくなるところ。授業の復習はするべきだが,今はまだやるときではないので,あえてやらない。当然,授業もわからなくなるし,赤点だらけ。

結局,この病気と5年付き合い,秘めたる力を開放することもなく治癒。
残されたのは,大学への進学も「しなかった」フリーターの僕でした。
そんな僕が,その数年後に市役所の職員になりました。
別に目指していたわけではなかったのですが,幸運にも僕にはとても向いている職種でした。

じゃあ,「なんで市役所の職員になったのか」ということなんですが,それは心理学者であるクランボルツ教授の「計画的偶発性理論」であっさり説明できてしまいます。
要は「偶然」なわけですが,「偶然」は人がコントロールできるものではないので,「運命」と言い換えてもいいような気もするんですよね。

そんなわけで,僕のこれまでの人生がいかにクランボルっていたのか,またおいおい振り返ってみようと思っています。

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