イタリアのテーブルオリーブコンテスト「MONNA OLIVA 2022」に出品しました

4月にイタリアで開催されたテーブルオリーブのコンテスト「MONNA OLIVA 2022」に、苛性ソーダを使わずに製造した「ナチュラーレ」という商品を出品しました。

結果は、100点満点中の77.88点。参加賞的な評価でした。

賞を取るということではありませんでしたが、個人的には地味に嬉しい結果となりました。

よかったらちょっと、聞いてください。

オリーブの実はそのままでは苦みが強いので、苛性ソーダで渋抜きをします。

そのあと塩水に漬けてさっぱり仕上げるのが日本式の「新漬け」です(ちなみに、時々誤解される方がいるのですが、イタリアやスペインのテーブルオリーブも苛性ソーダを使って作っています)。

2019年にイタリアに行ったとき、苛性ソーダを使わない製造方法に出合いました。「ナチュラーレ」と呼ばれるそれは、塩水と発酵でじわじわじわじわと作り上げていく製法でした。

苛性ソーダで渋を抜いていないので、色は緑ではなくなるのですが、その味はとてもワイルド。味が濃く、日本式の新漬けとは全然違うのですが強く印象に残りました。とはいえ、日本でこの製造方法で商品化している事業者はほとんどいません。

イタリアで何社か製造工場を見ることが出来、そこで見聞きしたことをもとに、帰国した秋に見様見真似でうちでも試してみました。

それが、今回出品した「ナチュラーレ」商品でした。

77.88点という評価をいただけたこと。少なくとも、「これはナチュラーレちゃいまっせ」ということではなく、「方向は合ってるので引き続きがんばれ」という評価をいただけたのかなと思っています。

「これがうちのナチュラーレです」と、少し胸を張っていけそうです。いとなみ舎のナチュラーレのオリーブ。2022年の秋に、また売り出せる予定です。

最後に、イタリアでのツアーや今回の出品をサポートしてくださった合資会社CUBEの林 延行さんにあらためてお礼申しあげます。

◇UMAO(地中海オリーブオイル鑑定士組合)


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