内向的なわたしとワーホリ
海外には高校生くらいの頃から興味がありました。
ずっと感じているこの違和感や生きづらさは、もしかしたら違う文化によって解消できるんじゃないかなあ、とぼんやり思っていたからです。
とにかく、ここではないどこかに行きたくて、いつも閉じ込められている気分でした。
わたしの生活の基本は「与えられた枠の中で最大限自由に生きる」こと。だけどずっと、その与えられた枠が窮屈で窮屈でしょうがなかった。そしてわたしは親のもとにいる子どもだったから、自分の力ではその枠を広げることができなかった。そういう風に感じていました。
だから海外留学をしたかったし(もちろん無理だったけど)、無理なら自分で県の留学制度を使おう! と思って通信制の大学に入学したこともあります。(大卒資格がないとその制度を使えなかったから)
だけど結局そういうのは全部諦めて、誰かに頼るのをやめて、自分で選んでちゃんと生きていくことにしました。
そうして改めて自分で行く道を選べるようになった時、前から思っていた「どこかに行きたい」という気持ちだけが残ったので、わたしはニュージーランドに来たんです。
そういった経緯で、海の向こうでの生活が始まっています。
こうしてわたしの肩書きは、「ワーホリで日本からニュージーランドに来ている人」になりました。(4ヶ月目現在同じ状態の日本人には二人しか会ったことないんですけど、都心にいけばたくさんいるんだと思います)
来る前にはワーホリやニュージーランドについてなにも調べていなかったのですが、こっちに来てからワーホリについて発信する気になり、あらためてワーホリについて調べるようになりました。
そして調べていくうちに、ニュージーランドでのワーホリはカナダやオーストラリアに次いで日本人に人気だということを知りました。親日家が大くてのどかで自然とアクティビティがたくさんあって時差も少なくてカントリーライフが過ごせて人気だそうです。確かに自然がいっぱいで穏やかで最高です。大好きです!
なぜわたしが来る前にちゃんと調べなかったというと……うーん、確かに最初は調べる気でした。でも、留学やワーホリに来ている人たちのブログを見ていると、どうも自分とちょっと様子が違うように感じたんです……なんかみんな、めちゃくちゃ明るいんです。
『海外生活! ノマドでワーホリ! 海外で仕事! 英語力アップ! 異文化交流! 国際恋愛! 🇳🇿✈️✨』
ページを開けばそういった文言がたくさん。(偏見ですみません)なんだかきらきら眩しくて、すごく楽しそうで憧れる、でもめちゃくちゃ疲れそうだな……と思ってしまったんです。今のわたしがこれを読んでもあんまり参考にならなそうだし、むしろ変に疲れそうだからまあいっか、そう思って読むのはやめてしまいました。もちろんどれも自分にとっても周りにとってもいいことです。ただわたしには向いていないだけ、それだけのことです。
(なのでわたしはワーホリについて調べるのはやめて、ただニュージーランドがどんな国なのかということについてだけ調べました)
そういえば前に、みゆきってポジティブな根暗だよね、と言われたことがあります。確かに……! とめちゃくちゃ頷いてしまったくらい、その言葉はわたしのことを表すのにぴったりだと思っています。
そう、わたしはポジティブな根暗なんです。ネガティブ思考には陥りにくいし、大抵のことでは困らない性格なので明るいひとだと思われがちなのだけれど、刺激的な毎日とか、新しいことでいっぱいの日々とか、みんなでわいわいとか……そういうのが本当に苦手なタイプのひとなのだ。特に人見知りをするわけでもないし内気なわけではないから人前に出ることは問題ないのだけれど、とにかく自分のペースとスペースが大好き。慣れていて安心する場所が大好き。変わらない日々がしばらく続いても、全く構わない。そういう内向的な思考の持ち主なんです。
だからわたしは、いろんなものをみんなで共有するために必然と交流が生まれるバックパッカーズホテルに行っても、交流が億劫なので一人で外を散歩をしてしまう。共有キッチンは人がいっぱいいて怖いから、部屋でプラムとマフィンだけ食べて寝ちゃったりする。多数の人が参加するパーティーに誘われたら全力で断ってしまう。大勢の人と関わるとすぐに背中が痛くなってしまうのはもう随分前からわかっているし、集団行動をしていたはずなのにいつの間にか輪から外れていることもよくある。
だけど二人か三人でおしゃべりするのはとっても大好き。森を歩くときは一人か、ゆっくりお話できるひととのんびり一緒に歩きたい。海とか川で泳ぐときは出来れば裸で泳ぎたいので一人でも全くかまわない。
どうしたっておだやかな暮らしと平穏が大好き。大好きなんです!
そう。刺激的な日々を心地いいと感じる人がいるように、大きな変動のない平穏な毎日を心地いいとわたしは感じているんです。どっちも結局おんなじこと。それぞれにとって心地いい場所がある、ただそれだけのことなんです。
とはいえここはニュージーランド。そしてわたしはせっかくのワーホリ制度を使ってやってきた日本人。せっかく海を超えてきたのに一年間ずっと何も成長できなかったら本当に何しに来たのか分からなくなっちゃうので、時々新しい挑戦はしてみます。わたしは何かを見つけたくてここに来たのだから。だけど頑張らない気持ちをメインに、気が向いたら挑戦します。
そんな感じのわたしなんです。
全然頑張ってないし、日本での生活とあんまり変わらないんです。
海外留学とかワーホリと聞くと、きらきらイメージがあるかもしれない。
でも、こんな根暗なひとでも楽しく過ごせる可能性があるんだよって伝えたくて、今こうやって発信しているんだと思います。
人それぞれだから、とにかく自分にとって居心地がいい環境や生き方見つけたいよね〜それがいいよね〜ってことが伝えたかったんだなあ。でもそれをダイレクトに言葉にして伝えるんじゃなくて、わたしの生活からそれを伝えたかったから漫画を描いたんです……
というのは後付けみたいなもので、本当は、ただ怖かっただけです。少し前からニュージーランドでの生活を発信するようになって、そしたらワーホリしてる(してた)人たちからフォローしていただけて、すごく嬉しかったんだけどちょっとビビっちゃったんです。え〜〜いや〜やめて〜わたしただ好きに描いてるだけで、みんなみたいにアクティブじゃないしキラキラしてないんです、、、って思ったんです。😳 だから描いただけ。色々なワーホリ生活があるよね〜って、ただ描いただけです。
ちなみにニュージーランドをワーホリ先に選んだ理由はいくつかありますが、そのひとつはパーマカルチャーが盛んであるという噂を聞いたからです。パーマカルチャーには高校生の頃から興味があって、本を読んだり話を聞いてきました。そして、持続的な生き方、地球と自分に負担が少ない生き方をしたいと思うようになっています。(パーカルのはじまりはオーストラリアだけど、オーストラリアはちょっとわたしにはまだダイナミックすぎるかな……と思った)あと、ニュージーランドはぺスコベジタリアンのわたしでも過ごしやすそうだったからです。お肉は多いんだけどベジタリアンやグルテンフリーに寛大な国なので。それから一度旅行で来た時に、この国の大きくてやさしくて包むこむ自然に惹かれたから。ニュージーランドに行った人たちが本当に楽しそうだったから。理由は大体そんな感じです。
わたしの将来の夢は、山と湖のあるきれいな場所で畑をしながら絵を描いたり音楽を楽しみながら暮らすこと。なんとなく、その夢少しでも近づけそうな気がしたから。それも理由の一つです。
そうしてわたしはニュージーランドに来ました。
まだ4ヶ月ですが、今のところ、自分の選択は間違っていなさそうです。
今ははじめてのwwoof中です。wwoofっていうのは簡単にいうと、お金のやり取りではなく、お互いにできることを交換しあう制度のことです。基本的には家とご飯を提供してもらう代わりにそのお家の仕事(農業・掃除・料理など家によって様々)を手伝います。わたしは今とっても優しくてすてきなご夫婦のおうちに滞在させてもらっていて、毎日とても楽しくて……当たり外れが多いと言われているwwoof なのでちょっと心配でしたが、本当によかった。わたしは本当にハッピー&ラッキーガールです。
次はwwoofについて書きたいな〜
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