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病院とマーケティングの関係性

医療施設にとってマーケティングは今後必須となっていく時代になったなあと最近切に感じます。先日記載した「病院における集患とは」にも書いておりますが、集患は病院にとっては最重要項目であり、集患のためにはマーケティングが必須となっております。正直、広報担当やマーケティング担当を一人置いてもいいぐらいの重要性と感じます。クリニックではそういった人員配置は厳しいと思われますので、兼任でもいいので置いておいて損はないと思います。

とはいえ、マーケティングという単語の持つ意味の広さから、具体的にではどういった内容の分野となるかですが、分析とそのデータから導き出した施策や企画を念頭に進めることが重要だと考えます。HPの各種アクセスdataや、アンケート等を用いた定量調査、その他イベントでの質問事項、医師会様からの情報等、収集しようと思えばかなりの種類と数のdataを収集することができます。そちらの資料を基に仮設をたててみることが第一歩となります。dataだけを収集して満足されている事務の方が多い印象がありますが、dataは利用して初めて意味を成します。増減があったねで終わってしまってはもったいないだけでなく労力が無駄になってしまいます。

マーケティングに正解はない?

マーケティングに関しては各施設ごとにカスタマイズやプランニングをするので必勝法などはございません。そのため、他院や競合を研究し自院のPRに取り入れることは大変重要で有効な手段ではありますが、それで満足してしまってはNGです。是非自院独自の手法をチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

地域性を軽視してはいけない?

以前、ある地方の病院事務担当様から相談がありました。分院や新規医療法人を関東に立ち上げた(予定含む)のだが地元と違って、PRがうまくいかないというものでした。これは医療業界でも特殊な案件ですが、各地の保健所や厚生局により若干見解が変わることがあるのです。ある地区の保健所では許されていた(曖昧だった)のに都内で法人を展開したところ保健所から広告や掲載物の修正の勧告が入って掲示や取り組みができないことが事案によって発生致します。これは以前から業界広報内でも話題に上がっておりました。そのため、地方でOKでも都内ではNGといったことを考慮して法人展開することが重要です。そのため、もし可能でしたら地方に特化した病院広報やマーケティング担当をつけることをお勧めします。ただ、私の実体験を含めてですが、関東圏での医療広報経験があると全国的なPRへの応用は可能と思われます。先日も記載したエリアマーケティング等を踏まえ、他地域の展開を検討されることが重要となるかと思います。

マーケティング担当の育成

広報・マーケティング担当の育成は病院の重要項目の一つだと考えます。病院の特色や独自性を理解し、ブランディングを構築する事のできる人材は貴重であり、育成にはかなり時間がかります。現在まで私も他院様含めレクチャーをさせていただいておりますが、やはり他業種と違い広報に制約もあるため苦労も多いですがやりがいはとても大きい職種です。是非、担当を新設してみてはいかがでしょうか。










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