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書くことに際して、20代の収穫

20代、無理して働いたり精神疾患になったり火事に遭ったり、色々ありましたが、やっておいてよかったことも色々ありました。

書くことは本当に諦めなくてよかったです。

収穫1.同人誌を発行した

25歳になる年、初めて個人で同人誌を作りました。二次創作の小説です。

自分で印刷所を選び、締切を決め、原稿データを作ってお金を払い、本を形にする。
この楽しさを知っておいてよかったです。

今、30冊目を書いている最中です。忙しくても「慣れ」で本を作れるので、ありがたいです。

収穫2.転職した

しばらく職を転々としましたが、フルリモートの今の仕事に就けたので、万事OKです。
公務員を辞めた時の自分の勇気に、自信を持って拍手を送りたい。(躁期だったなとは思いますが)

初めて民間に転職する時も、興味のある業界に行っておいてよかったです。
気になる仕事に対して未練がなくなり、今の仕事に満足できています。

収穫3.嫌になるほど恋愛した

めちゃ……痛い目に遭った……。浮気されたり、一年半ほどDV受けたり、死ぬほど好きな人と付き合ったり、限界までできることをやりました。後悔なし。あれ以上頑張れぬ。

おかげさまで、結婚する相手には「心穏やかに、楽しく暮らせる人」を選ぶことができました。毎日がありがたいです。

恋愛観や結婚観が作品に出るか否かは諸説あるかと思いますが、少なくとも経験が礎になっている部分はあると思っている派です。

収穫4.旅行に行った

貯金はできなかったけど、体力のあるうちに、旅行し倒しておいてよかったです。

特に「三泊四日」の旅行が、体力的にも金銭的にも目一杯遊べる長さでおすすめです。わたしは熊野三山や八丈島に行きました。

脳内にたくさんの「旅の記憶」を持っておくと、心の中でいつもその景色を歩けます。
文字の上でその景色に浸ることもできます。

収穫5.火事に遭っても書くのをやめなかった

わけあって、住んでいたアパートの部屋の上階が全焼し、わたしの部屋は消火活動で全部水損しました。早い話が「部屋全体が水浸しで、住むのは無理」という状態です。

3週間、ホテルを転々としながら仕事や手続きをこなしました。アンソロジーの締切を控えていたので、ホテルで寄稿作品を2本書きました。

ようやく引っ越しが終わった頃、直近の個人誌の締切はギリギリ。疲れたし諦めようかな……と一度は思いました。でも……「自分が悪いわけじゃないのに、本を諦めるなんておかしくない?
……納得がいかなかったので、4日間で5万字の本を書いて出しました。

この後、たまたま仕事に追われ、体調がガタガタになるのですが、火事後に書き切った経験のおかげで、どんなにしんどくても書くことは手放さずにいられています。

とにかく書くのをやめない

といっても、実は21〜22歳頃だけ、一度書くのをやめています。DV男と付き合っていた時です。

無事に別れることができて「何をしよう……」と呆然としていた時、ふと思いついたのが「再び書くこと」でした。

1年ほど再び書いてみて、もう書くことはやめないと決めました。
その後も、先述の通り色々はありましたが、その分「何かあっても大概は書ける」ようになれたので、やめたことも、無駄ではなかったです。

元気な時だけでなく、悲しい時も苦しい時も、息をするように、食べるように、歩くように、何かを書いていたい。

日々の営みの中に「書くこと」が当たり前のようにある、今の生活を大切にしていきたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

いただいたサポートで、ちゃんと野菜を食べようと思います。