見出し画像

プロダクト作りとチーム作りの1年 - 起業年報 #Scalebase

2018/8/21にアルプ株式会社を竹尾くん山下くんと創業し、ちょうど一年🎉この2日前に最初のクライアントにプロダクトを、クローズドβながらリリースしたので、その振返り。とにかく、プロダクトを作る、そしてその土台たり得るチームを作ることに必死で、作りながら話し続けながら解像度をあげる日々でした(そして、これからも)。

Scalebaseについて

そもそも何をやっているのか?から。「Scalebase」というサブスクリプションビジネスの収益最大化・管理SaaSを開発しています。

プロダクト開発において誰もが直面する複雑な問題をシンプルにしたい、プロダクトチームがより本質的な価値提供にリソースを投下できる環境を作りたい、という想いからこの事業は始まりました。

サブスクリプションビジネス (toBもtoCも)におけるプロダクト・プランの管理、プライシング変更、オプションやディスカウント・キャンペーンの追加を開発不要で柔軟に設計でき、また契約管理・請求管理(顧客・契約単位での請求自動化)・決済を自動化し、収益最大化と同時にオペレーション効率化を実現するサービスです。

まだプロダクトのページも正式なアナウンスもなく(9月以後を予定)、全然情報を出せていないのですが、クローズドβという形で一部クライアントに提供を開始したという現状です。

おかげさまでこれまでだけでも、本当に多くの企業の方々や専門家の方々にこの1年ヒアリングにご協力いただき、クライアント(候補)の方々とも徹底して議論させていただく中で無事今に至ります。現時点でも、何もないに関わらず、たくさん問い合わせ・引き合いをいただいており、非常にありがたいです🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

この1年について

「採用」
とにもかくにも、素晴らしい仲間に恵まれました。初期はリファラルが頼みの綱ですし、3人で始められて本当に良かったことの一つはここです。全員の縁を複合的に重ねられた、というか。おかげで、順調に、かつ理想的な開発メンバーと始めることができた次第。

また、YOUTRUSTはかなり使い込みました。YOUTRUSTのおかげでつながったり採用できたメンバーもいて、非常に助かりました。最高のサービス。

結果的に、社員も承諾含めると11名に。業務委託や関わってくださってるアドバイザーの方々を含めると30名弱にまでなりました。
特に、開発チームはカルチャーフィットもさることながら技術力も非常に高く、最高チームが結集しつつあります。(ご興味ある方はDM欲しいです!)
※開発周りについての振返りはこちらが詳しい👇

「プロダクトづくり」

プロダクトづくりのアプローチも、早くからDDDを実践し、会社全体として「時間をかけてもモデルを正しく作る」というアプローチに合意し、しっかり作ることにコミットしていたこと、また、複雑なドメインを複雑に作るのではなく、理解した上でシンプルに作ることにこだわれたことは、結果プロダクトのシンプルさにダイレクトに反映されていて非常によかったです。

「先例へのアクセス」

千葉道場やいろんなVCの方々、起業家先輩・仲間との議論など、多くの先輩や、先のステージをいく友人たちに聞ける、アクセスしやすい環境があったのは助かりました。何より「人ってこんなに何でも教えてくれるのか…人間優しい…」と絶えず感動していました。

同じことに立ち向かうとしても、何を経験してきたか、見てきたかによって、問いの立て方や視点も全然違うので、先に聞けること・学べる環境があるおかげで、色々と(これでも)先回りできた気がします。

プロダクト・事業をどうしていくかは自分たちしか答えは作れないけれど、会社というものを立ち上げて回していくか、にまつわる論点や課題はある程度集合知になっていたり、経験するとかなりクリアに、また小さい問いに見えているものが思った以上にあります。これからもそれを続けていきたい。困ったら全部聞きつつ、考えていく。

「ファイナンスとセールス」

一方、ファイナンスやセールスは、最初から解像度高く臨めていなかったこともあり、いろんな人の話を聞きすぎたり、道が定まり切らず、立ち上がりに思ったより時間がかかったなあという印象です。それでも、先達のアドバイスで随分と助けられたとは思いますが、自分の得手不得手も含めて大いに学びになりました。ここも、強力な仲間やアドバイザーやが集まってきているので、今後大いに進化することでしょう。

これから

「言語化の徹底」

会社やプロダクトのミッションの言語化を徹底したいと思っています。「テクノロジーで企業の経済活動を支え、拡張する」という想いは変わらないですし、この「拡張する」が個人的にはポイントなのですが、もっと多様な表現や構造化できるし、まだそこがみんな同じ言語で話しきれてないなと思います。

組織・採用の本格化も同じくです。人も増えていくに連れ、上の言語化も同じですが、どういうカルチャーで、どういう組織構造であるのか、を曖昧にすると3年目が爆発すると思っています。

「Chief Eliminator of Obstaclesとしての実践」

自分のミッションはプロダクトづくりはもちろんファイナンスやセールスを最前列で実践すること、そして、あらゆる領域を支える人材を採用し続けることですが、それに加えて「あらゆる障害を率先して取り除くマン」を目指したいと思っています。

1PasswordのCEOは、自身の肩書きを「Chief Eliminator of Obstacles」とうたっていて、非常に共感していることの一つです。

SaaSとは

SaaSもど真ん中のSaaSをやることになったわけなのでSaaSについて学んだことも少し。ちょうどSaaS隆盛のど真ん中だったのおかそこにしか鼻がきいてなかったのかがわかりませんが、非常に情報量も多く、セミナーや勉強会もたくさんあって学びに学ばせていただいた一年でした。感謝。

恥ずかしながら、初期は「あ、自分たちはSaaSをやるということなのか・・・」というレベルでした。わからないことがありすぎて、ひたすら学びに学んだ1年でしたが、初期の初期(2018年9月)に前田ヒロさんとFOND 福山さんの対談を聞きに行けたことは一生忘れないくらいの学びがあったのを覚えています。基本はここに立ち返る。

このBessemerのレポートも非常に腹落ちする世界観でした。世の中はプロダクトセントリックになるし、そのためのサービスがどんどん使われていく。

どの企業も、その企業がユーザーに提供する価値の最大化に可能な限り全力投球すべきでそれ以外は極力頑張らなくて済む世界が最終形だと思います。
アルプがやりたいサブスクリプションビジネスにおける商品管理・契約管理・請求管理・決済管理の領域はまさにそれです。プロダクト開発において誰もが直面する複雑な問題をシンプルにしたいという発想と、プロダクトチームがより本質的な価値提供にリソースを投下できる環境を作りたいという発想がまさにそこにあります。

最後に

1. 「圧力」を持つということ

村上隆さんの本の一節。「自分の作品を肯定して、しかし弱点を補完しながらやっていける持続力」、この言語化は美しい。10Xの矢本さんも「あきらめの悪さ」と書かれていますが、そういうことだと思っています。

ぼくは、決してギブアップしません。今日の失敗はぼくの失敗ではないと思い込んで、もう一回やればリベンジできるのではないか。そういうネバーギブアップ精神で、次、もうちょっと良くなるにはどうするか。それを毎日毎日、毎日毎日繰り返す。それがぼくにとっての圧力です。
ぼくの作品を現代美術の仲間が若い頃に批判し、揶揄していました。ボロクソに言われていましたが、それでもめげないで、「別に関係ない、新しすぎて君たちがわからないだけでしょう」と丸め込んで自分の口の中に放り込んで吐き出すくらいの気概を持つ。その一方で、彼らのいうことに一理あるとしたら何だろうか、と考えながら、自分の作品を肯定して、しかし弱点を補完しながらやっていける持続力、これが「圧力」です。

2. 「いつの時代だって、やるやつはやる」に尽きるということ

やってないことは本当に見えない一年であり、やったことしか残らない一年でした。次もやる一年で。

週報も頑張って再開します笑

3. やるやつ、絶賛採用中

そういう次第でアルプは引き続き仲間を探しております!是非ご興味ある方はご連絡を。個人的には下記に加えて、1. 代表の私となんでも一緒に進めていくCEO直下のメンバー、2. 人事・採用広報、3. プロダクト営業も探しております🙇‍♂️(DM 📩)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?