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MMAファンフィルターを通して見た“Jリーグ煽り動画”

先日、Jリーグ公式YouTubeチャンネルから、ACLに臨む4チームを特集した煽り映像が公開された。

数年前から、重要な試合の前に制作されファン・サポーターの心を震わせてきたこのシリーズ。制作しているのは、格闘技の煽りビデオでお馴染み【佐藤映像】、ナレーターも同じく【立木文彦】さんの黄金コンビだ。
これらの煽りビデオ、サッカーと格闘技どちらのファンでもある僕のような人間からすると、グッとくるポイントがいくつかある。それらをここに備忘録的に残していく。

・Theme of RIZIN
サッカーファンの中でも知っている人が多いであろう格闘技団体【RIZIN】のテーマ曲。この煽りビデオシリーズでは頻繁に使用されている。

・Interval
同じく【RIZIN】のラウンド間のインターバル中にかかる曲。今回更新されたACL特集煽りにて、有識者4人による座談会のシーンで使用されている。この曲を聴くと、インターバルが入るたびに「流石に今回は負けか…」と覚悟した【堀口vsコールドウェル】を思い出す。

・LASTMAN STANDING
1997年〜2007年まで存在した格闘技団体【PRIDE】のOPアニメーションで使われていた曲。今回のACL煽りやマリノスのACL決勝煽り映像で使用されている。ちなみに、このアニメーション、めちゃくちゃカッコいいので是非見てほしい。

・Out to Lunch
同じく【PRIDE】のラウンド間のインターバルで使われていた曲。格闘技ファン的には【桜庭vsホイス】で死ぬほど聴いた曲。【ノゲイラvsミルコ】の1ラウンド終了時にほっと一息ついた曲。今回更新されたACL特集煽りにて、有識者4人による座談会のシーンで使用されている。

・変わりゆく時代 変わらぬ魂
2024年シーズン開幕の煽り映像にて使われたコピー。実はこのコピー、2008年〜13年まで存在した格闘技団体【DREAM】のウェルター級グランプリ準決勝【桜井マッハ速人vsマリウス・ザロムスキー】戦の煽りでも使われている。
前者ではJリーグこれまでの優勝クラブの歩みを、後者は格闘技界の勢力図を変化を表現。どちらも長く深い歴史を感じられるコピー。

・STARTING OVER
2024年シーズン開幕の煽り映像内で使われたワード。このワードを耳にするとMMAファン的には【PRIDE.30】のサブタイトルを思い出す。“再出発”といった意味合いのある『STARTING OVER』。前者はJ30周年からの再出発を、後者は当時の看板選手、ミルコ・クロコップとジョシュ・バーネットの怪我からの復帰戦を表している。偶然だと思うが、Jリーグの“30”周年とPRIDEの“30”回大会を掛けているとしたら鳥肌モノ。

PRIDE.30 メインビジュアル

・YAVAYだろ
2024年シーズン開幕の煽り映像内、サンフレッチェ広島の荒木隼人選手のキャッチコピー【YAVAYだろ】。これはRIZINファンなら言わずもがな、梅野源治選手が判定に納得いかず思わずこぼした名言【ヤバイだろ】に由来。ちなみに昨年10月、梅野選手、荒木選手はお互いの試合会場をそれぞれ訪れており、文字通り【YAVAY交流】が生まれている。

YAVAY交流

このようにMMAファンフィルターを通してみると、例えサッカーの煽り動画であっても、【佐藤映像】テイストを感じて「ニヤッと」してしまう。
これからもサッカー界に“煽りV”の文化をどんどん根付かしていってほしい。
Jリーグさん、佐藤映像さん、今後ともよろしくお願いします。


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