見出し画像

231112

 きのう散歩の一環で美術館に立ち寄った。同行してくれた親友が見たいと思っていた展覧会が会期中だという。

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
 
https://nakka-art.jp/exhibition-post/tate-2023/

本展は、英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する企画です。

中之島美術館
https://nakka-art.jp/exhibition-post/tate-2023/

 立ち寄ったときにその展覧会には入らなかったのだけど、帰りのショップでどうしても気になったポストカードを一枚購入した。ポストカードの裏には「William Turner」と記されている。
 美術館のショップにはほかにもたくさんのポストカードや本や鞄やランプやポストカードたてや用途不明のものがあって、ショップを見ているだけでもおもしろい。もちろん展示を見たほうがその楽しさは倍増なのだろうけれど、今回は都合により断念した。

 11月、ここいちねんの間でいちばんと言っていいほど調子がいい。穏やかで、悲しみが深くなくて。ベッドでいちにちを過ごす日々が、映画を一本見られるようになった。実家のベッドの組み立てに加勢できるようになった。思い立って部屋の模様替えをできるようになった。お風呂にもまいにち入れるようになった。ひとに会うことができるようになった。LINEで連絡することができるようになった。日記を書くことができるようになった。ずっとできなかったことが、必要以上に重たくなくなっている。うれしい。うれしい。

 芸術のものに触れて、すごくひさしぶりに、また表現の世界を泳ぎたいと思えるようになった。なにかアイディアがいまあるわけではないけれど、なにかしたい、と意欲的に思えることがなによりもひさしいことだ。
 美術館へ行くのもいい。アトリエで開催されている個展を覗きに行くのもいい。小説を書いてみるのもいい。映画をたくさん見るのもいい。本を読むのもいい。図書館へ行ってみるのもいい。いろいろなことがしたい。文化的なことが。
 そう思える状態であるいまがとてもうれしい。水を得た魚ってたぶんこういう感じなのかもしれない。ずっと酸欠のようだった。

 いま調子がいいからと言って無茶をするとまた逆戻りになりそうなのがこわいので、ゆっくり、マイペースに、焦らず、じぶんをうまく運営する方法をまた探っていこうとおもう。いまはまだ、じぶんのことだけを。

 ところで急に寒くなってしまって着るものに困っている。秋がもうすこし長ければいいのに。